[ワールドリポート]日本のアルバイトが最低賃金と一緒に貰っているものとは?

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[ワールドリポート]日本のアルバイトが最低賃金と一緒に貰っているものとは?

来年度の国内最低賃金が時間7,530ウォンに決定して、小商工人たちは心配が並大抵ではありません。
日本も最低賃金が毎年着実に上昇しています。 
2013年は745円、今年は823円、5年間で10%程度上昇しました。
同期間の最低賃金違反業者の摘発率は9.6%から14.1%へと上がりました。
日本の小商工人たちも、最低賃金引き上げに少なからぬ負担を感じているでしょう。

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東京でフランチャイズレストランを三、四店運営しているウチヤマさん


さて、その負担が果たしてどの程度なのか知りたかったです。
東京でフランチャイズレストランを三、四店運営しているウチヤマさんにインタビューしました。
最低賃金だけでなく、建物の家賃契約やフランチャイズ加盟費、アルバイト勤務形態など、さまざまな話を聞きました。
日本のアルバイト従業員が最低賃金と一緒に貰っているものは二つありました。
その答えについては次のQ&Aの中にあります。
**理解を助けるため、追加取材内容も添えました。


<質問>日本は最低賃金が47の都道府県別に異なっている。全国平均は823円で、東京は932円ですが、ウチヤマさんはどの程度の金額を与えてますか?

<回答>東京都心に三、四店のレストランを運営していて、正規職の店長もいて、アルバイトスタッフもいる。アルバイト従業員の時給はすべて1000円で統一した。周辺で聞いてみると、人手不足なので、従業員を雇うのが難しくて、1250円、さらに1500円を支払うところもあるという。


<質問>最低賃金932円は負担になっていますか?

<回答>すでに時給が1000円以上なので、932円という数字は大きな負担にはなっていない。しかし政府が2020年までに全国平均の最低賃金を1000円で上げるといっているので、実際に時給も上がるだろう。その程度になると、非常に負担である。日本で飲食店を運営する場合、人件費を売上高の30%以内にしなければ、収益を出すことができないという。

**日本のアルバイト情報サイト「タウンワーク」の調査によると、現在東京の実際の時給の平均は1093円(1万1960ウォン)で、最低賃金よりも17%高い。全国平均は990円。

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最近の東京の平均時給(「タウンワーク」の調査結果)



<質問>フランチャイズ本社に支払う費用も負担になるのではないか?

<回答>フランチャイズ本社に毎月の売上高の37~40%程度支払っている。食材費20%、加盟費3%などで、コーヒーマシンなどのレンタル費と各種販促費なども含まれている。日本のフランチャイズはだいたいその程度の費用になる。

 
<質問>家賃はどうなのか?

<回答>通常フランチャイズは、本社が直接建物の所有者と家賃交渉をする。個人業者が一人でするよりも交渉力が強い。日本は家主が勝手に家賃を上げることができない。私たちのレストランのうち一箇所は、周囲の不動産相場が大きく上がったので、2年の契約期間の後で5%の引き上げになった。しかし他の場所は変わらない。契約期間が終わっても、賃借人の同意なく建物主が一方的に家賃を上げることはできない。

**日本の不動産会社の関係者いわく「例えば家賃30万円の2年契約が終わったとしよう。建物主は家賃を35万円へと16.7%引き上げたいが、賃借人は30万円を維持したい。建物主は賃借人を説得しなければ絶対に上げることができない。上げたいなら裁判をしなければならない。周辺の相場が上がるなどの合理的な根拠を裁判所に提示しなければならないし、賃借人側も引き続き営業する権利などを主張することになる。2020年に東京オリンピックを控えて不動産相場が上がっていて、最近は賃借人からの問い合わせが多い。実際、周辺の相場が大幅に上昇した場合は、裁判において賃借人の側が不利になり、ある程度の引き上げに応じなければならなくなる。日本の不動産は家賃収入が大幅に大きくなっておらず、建物自体の価値を主に見る。」

 
<質問>フランチャイズ、家賃、最低賃金引き上げ、このうちどれが最も負担ですか?

<回答>フランチャイズ費用と家賃については、実質的に大きな変化はない。当然人件費の変化が負担である。個人的には、従業員を削減するのは容易ではない。再び雇うのがとても難しいからである。アルバイト募集の広告を出すのはお金がかなりかかる。むしろアルバイトスタッフより正職員を雇うほうがいいのではないかなど、考えさせられる。

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インタビューに応じたアルバイト従業員ウエダさん


<質問>アルバイトスタッフは時給以外に何を受けているのですか? (上記のウエダさんへのインタビュー)

<回答>通勤交通費を受けている。月に1、2万円程度である。時給とは別途で受けているもので、そこで働くかどうかを決定する重要な要素である。だから、すべての店において、交通費は本質的に支給される。(法律上の義務ではないが)事実上、給与に含まれているものである。会社によっては最大3万円程度という限界を置いているところもある。その他、夜勤をすると、深夜手当を別途で受けている。すべて時給明細書に表示されている。明細書は小さなお店でもすべてが発行してくれる。

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アルバイト時給明細書 - 勤務時間表示

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時給以外に月10万-20万ウォンの交通費支給


<質問>時給を受けて働くアルバイトスタッフなら、どうしても責任感が落ちるのではないか?

<回答>そのような部分はあると思う。しかし基本的に与えられた仕事は熱心にする。通常スマートフォンなどは引き出しに入れておく。勤務中にスマートフォンを触ったり、あくびをしたりするのは、やはり禁止されている。後ろで従業員同士で雑談をすると、お客様に不快感を与える可能性もある。

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https://mpjob.jp/careergroove/調査


** 2013年8月、インターネットサイト「キャリアグローブ」が、高校生と大学生のアルバイトスタッフ715人に調査した結果、57.1%は「正社員よりアルバイトの責任が軽い」と答えました。ところで30.1%は、正社員やアルバイトや責任は同じ重いと答えたという点も目立ちます。(上の表を参照)

**それと共に、日本では、アルバイトスタッフを含めて労働者に厳しい「職務専念義務」を要求しています。職務専念義務は日本国家公務員法と地方公務員法のみに規定されている義務である。民間では法的規定がない。しかし日本の最高裁判所は判例として、「身体活動の側面だけでなく、精神的な活動の面でも、すべての注意を職務遂行に向けるようにしなければならない」とし、勤労の義務の規定を適用しています。そのため、日本のほとんどの企業とアルバイト店では、勤務中の携帯電話の使用を原則として禁止しています。

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東京レストランの求人サイトの質疑応答コーナーに、このような質問も出ています。 
「勤務中にタバコを吸う時間は労働時間として認められますか?」

回答は「判例によると、しっかりとした休息時間と空間がない場合に限っては、一部労働時間として認識されます。しかし別途で休憩時間がある場合、勤務中にタバコを吸うことは、休憩時間中にできる行動なので、労働時間として認められません」と説明してています。

 2006年厚生労働省の研究(下の表を参照)で、タバコ1本を吸う時間を7分と計算すると、午前9時の勤務直前に一本吸って、その後休憩時間を除いた勤務時間5時間で1時間に1本ずつ吸うとすると、一日に35分の損失が発生すると規定している。時給に乗算すると金銭的損失額が出ます。 (この研究が、企業に強力な社内禁煙政策を促す内容となった。)

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勤務時間中の喫煙の研究…1本の喫煙時間7分で設定
 

多くの方々が、昨日(19日)8時のニュースの「最低賃金が継続して上がる日本…『たくさんお金を与えたほうが確実に働く?』」に様々なコメントをつけてくださいました。 

▶最低賃金の問題は、日本は?… 「より多くのお金を与えて、作業は徹底的に!」

これまで韓国では、最低賃金をお金の問題だけで考えてきました。
しかしムンジェイン大統領の公約通り、最低賃金1万ウォン時代にするよりも、多くのことを考える必要があります。
そのような点で、1)小商工人を保護する賃貸借制度の改善、2)時給明細書発行や交通費別途支給などアルバイトスタッフの保護、3)最低賃金者に要求される完全な勤務態度など、日本の事例を深く考え見たらいいのではないかと思います。

引用ソース
http://news.naver.com/main/ranking/read.nhn?mid=etc&sid1=111&rankingType=popular_day&oid=055&aid=0000550659&date=20170720&type=1&rankingSeq=2&rankingSectionId=104







韓国人のコメント


・「日本は、建物主が勝手に家賃を上げることができない」
これいいね。
いいものは導入しよう。
共感5827 非共感151


・日本は人手不足なので、ある意味従業員が甲だが、勤務態度を見れば本当に責任最高水準である。
勤務中に携帯電話を使うことなど想像できないし、挨拶も本当に良い。
韓国よりたくさんのお金を貰っているからというわけじゃない。社会インフラがそれほどいいということだ。
現代自動車を見てください。トヨタより年俸が多くても、いつもいつもストライキしてるので、時間当たりの生産性がはるかに劣る。
これが何を意味するのか分かるだろう?
共感4394 非共感317


・一日中携帯電話を眺めて帰宅するアルバイト……韓国は天国だな……
共感3339 非共感479


・もちろん業務への集中度は学ばなければならない。
勤務中の携帯電話は禁止するべきだ。
共感318 非共感8


・日本へ行った人なら分かるが、名だけのアルバイトが、スタッフより親切。ふふふ
見習う点が多い国のようだ。
もちろん社会的問題は答えがないが。
共感313 非共感8


・日本は、アルバイトの時間に携帯電話は絶対使えない。比較される。
共感252 非共感13


・日本のアルバイトは勤務中に携帯電話をしないし、挨拶もするし、礼儀正しい。
韓国は悪徳店主も問題だが、責任感のないアルバイトも問題である。
共感185 非共感7


・日本もヨーロッパも、貸主が勝手に家賃を頻繁に上げない。
韓国と中国以外はそうだ。
愚かな公務員は、欧州へ海外研修に行きながら、何を勉強しているのか。
合理的なシステムなどまったく学ばず、裏金を取りまとめることばかり考えるから、行政運営がクソなんだ。
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・日本のコンビニバイトは勤務時間に携帯電話は絶対見ないし、お客様に挨拶も礼儀正しくする。
だからあの程度の時給を受けるのだろう。
韓国のコンビニバイトはお客様が来ても携帯電話を見つめてるし、お客様に挨拶なんてしない。
これで最低時給の引き上げばかり望むのは答えがない。
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・日本はもともと交通費も与える。その代わり昼食は与えない。
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・日本でアルバイトをしています。
日本では、勤務時間中は仕事に集中しています。
スマートフォンを見るのはマレです。
昼とおやつの時間に休憩があるので、他の時間は業務に集中です。
時給はもちろん韓国より高いです。
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・なぜしきりに先進国と後進国を比較しますか?
良いことを学ぼうともせず、悪いことばかり学んでる。
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・あ…これが先進国だ。
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・日本のアルバイトはゲストがいなくてもじっとしていない。隅々をきれいに掃除してる。
一方、韓国は?隅っこに集まって喋ったり携帯したり。
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・良い記事ですね。
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・アルバイトも韓国とはちょっと違うね…
私たちは日本人を非難しているが、見習うべきことは見習わなければならない。
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・コンビニで「領収書下さい」とか、コーヒーショップで「あまり甘くしないでください」とかお願いしても、返事をしないアルバイトに会うと気分が悪くなる。
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・日本のアルバイトは誠心誠意で親切である。
韓国のコンビニバイトのように、携帯電話で喋りながら計算するというのは想像もできない。
それなりの待遇を受けたければ待遇を受ける資格を先に備えるべき。
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・いくらチョッパリが嫌いでも、良いものは見て学ぼう。
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・韓国は家主が問題~~
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・私は東京で学校に通いながら、授業料のためにアルバイトをたくさんしました。
1000円台の時給で通勤交通費のサポートを受けました。
交通費サポートといっても、私の場合はお金を受け取ったのではなくて、自分の家の最寄駅から働くところの最寄駅までの往復のJR切符をいただいてました。
まあ、外国人なので密かにこっそり差別を受けた部分もあったけど、アルバイト環境はすごく良かったです。
それがすでに数年前のことです。
今はソウルの物価が東京の物価と同じだという統計が出てるけど、韓国の最低時給+待遇は、異常に悪いです…
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・うちの近所のコンビニバイトはカウンターで公務員試験の準備してるけど…ふふふ
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・韓国は勤務中に携帯電話に触れなくなると、ろうそくデモが起きる。
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・内需が良い日本と内需が酷い朝鮮を比較しないで。
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・やはり日本はめちゃくちゃ体系的だね。
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・日本でワーキングホリデーしたときに感じたが、寿司女たちはアルバイトするとき本当に熱心に働く。
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・そういえば日本のお店で従業員が座っているのを見たことがない。
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・日本と比較するな。あいつらは経済大国である。政治は後進国だが…
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・日本は家主が勝手に家賃を上げることができない。←これ重要だ。
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・日本でアルバイトしてて衝撃的だったのは、アルバイトしてるときに自分の友人が遊びにきても、敬語を使わなければならなかったこと。
そうしなければ上から注意される。
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・ヘル朝鮮より天国だね。先進国らしい。
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・日本に住んでいるが、日本人学生アルバイトたちは責任感がある…
韓国に遊びに行ってコンビニに行くと、どこの店でもアルバイトが携帯電話を覗いてるから驚く…
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・良い記事。
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・そうですね。
事業主の反省も必要ですが、アルバイトの方も反省が必要ですね。
有益な記事だと思います。
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・日本の物価が韓国より高いと勘違いしている人は、10年の日本のことを考えているんだ。
今は韓国のほうがほとんどの面で物価が高い。
日本のほうが値段が高いのは、一般市民の安全を最優先に運営されている公共交通機関だけである。
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・単なる国民レベルの違いではないか?
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・勤務中にスマートフォンを使わないのはいいね。
韓国では仕事が忙しいときでもSNSの確認に忙しい。
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・日本の悪口を言うが、基本の国民性では私たちが反省しなければならない。
そうしてこそ日本に勝つことができる。
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・みんな〜、日本に行こう〜
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・日本国民の一員になって静かに埋もれて暮らしたい。
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