「韓日軍事同盟」締結が与える意味
(雑談)日本内の「嫌韓現象」について

趙甲濟(チョ・ガプジェ)の超少数派サイトから井戸の外のバンダービルドさん。

160717_1121-01



「韓日軍事同盟」締結が与える意味

バンダービルド

韓国の立場では損になることのない韓日通貨スワップが2015年初めに終了した。
しかし、ここにきて復活を模索している。
当時は韓日間で自尊心の問題になって契約が終了した。
最近になって、ウォンドル為替レートが相対的に安定した状態とはいっても、今後、米国の金利引き上げと、中国経済の低迷などにより、韓国を困難にする可能性(ウォン急落=ウォンドル為替レート急騰)を排除できない。
困難な状況が近づいたときになってから、韓国が急いで米国や日本などを訪ねまわって通貨スワップを締結しようと要求しても、既に遅い状態になる。
その時は、相手(米日)が応じてくれないどころか、別途で資金を支援してくれながら、韓国に不利な条件を付けてくる可能性がほぼ100%である。
今のように韓国が相対的に余裕があるときに、事前に締結しておくことが最善である。

韓日通貨スワップが韓国の経済分野において安全装置になるなら、韓日軍事同盟は安全保障の分野においての安全装置となる。
国の安保は最悪の最悪の場合を想定しなければならない。
北朝鮮の核やSLBMなどが、今のような状況に来たのは、安全保障関連の事態について、むしろ最善の最良(「北朝鮮はまだ初心者のレベル」「実戦配備要員」など)を期待して安住してきたせいである。

国の安保ではまた、色々なことを事前に見通す鋭い洞察力を発揮しなければならない。
この点において、韓国が最後まで生き残るためには、「米国と北朝鮮は永遠の敵同士」「米国と日本はお互いに永遠の同盟」という固定観念ですら捨てる必要がある。

とんでもない話だが、米国と北朝鮮は、いつだってお互いに親しくなることができるのだ。
決して不可能なことではない。
既に実証された事例がある。
米国とベトナム(ベトコン)は敵同士だった。
しかしたった40年経っただけの今日、米国とベトナム(ベトコン)はお互いの関係が良くなっている。
米国が今日のベトナムに向かって、数十年前に自由な南ベトナムの人々を数百万人粛清して虐殺したことについて、問題提起するというような話は聞こえてこない。
だからといって、過去にあれだけ米国と血盟関係だった南ベトナムについて、今日の米国の記憶から完全に消えているというわけでもないだろう。
互いに殺しあったベトナム(ベトコン)のほうに、今の米国が大きな関心を持っているというだけである。

同様に、数十年後にいつか米国と北朝鮮が親しくなったと仮定すると、その時にアメリカが北朝鮮に向けて、自由な大韓民国の人々を粛清して処断したことを問題視するだろうか?
その時は、過去の一時同盟だった朝鮮半島の南の韓国という国について、おそらく米国の記憶の中にあまり残っていないだろう。
世界は元々そんなものであり、冷静である。

今後、米国と北朝鮮が親しくなる最悪のシナリオは、下記の過程を経て実現する可能性がある。

- 北朝鮮の核とSLBMが完全に実戦配備
- 北朝鮮が米国に向かって平和条約締結を要求(北朝鮮:「私たちは米国への悪感情はない」)
- 米国民の圧力や米国の新孤立主義の最大化により、米政権が米北間で平和条約を締結
- 北朝鮮の核から米本土の安全を確保した米国が、在韓米軍を撤収
- 北朝鮮と韓国内の親北勢力が主導して、韓半島を「彼らの方法」で統一
- 北朝鮮が対米と対日関係を改善し、中国式の開放政策を追求

彼らのシナリオ通りに韓半島が今後統一されたら、自由な民主愛国勢力が大々的に粛清されるのは言うまでもない。
その時、韓半島内で強行されている反人権的粛清については、おそらく国連や米国はいくつかの決議案を採択するなどして抗議をするだろうが、そのうち日常に帰っていく。
世界は元々そういうものである。

かなり低い確率だが、米国と日本もまた、お互いに離れる可能性があるということを念頭に置く必要がある。
米日が一時期は敵同士だったが、今日最高に緊密なパートナー関係へとドラマチックに変わったのと同じように、逆に今の緊密な関係が、今後悪いほうへとドラマチックに変わらないとは言い切れない。

日本は1902年にイギリスと軍事同盟関係を結んだ。
しかしたった40年足らずが過ぎた1940年には、イギリスを敵とする日独伊(枢軸国)同盟を締結して、日本はイギリス相手に戦争を行ったのだ。
世界はこういうものである。
米国と日本が今後、お互いに物理的な戦いを繰り広げる可能性はほとんどないとしても、米国の新孤立主義などを理由にして、お互いに対立し、それぞれの道を歩むことになる可能性はいくらでもあるのだ。
国際社会においては、永遠の敵もないし、永遠の友好国もない。

もし何らかの理由で、米国と日本が互いに離れるならば、これは韓国にとって大きな悪材料となる。
米国と日本が離れるというのは、在日米軍が離れるという話だからだ。
もしそうなれば、在日米軍がいなくなった場所で、在韓米軍が韓半島にそのままいる可能性はほぼない。

しかし、もしそうなれば、日本は、中国と北朝鮮の両方から軍事的脅威を受けることになる。
日本としては、自然にこのような重圧感から抜け出そうとする本能的欲求が強くなるだろう。
この時に北朝鮮が、このような日​​本に向けて、米国に駆使した手法をそのまま使う可能性を排除することができなくなる。

- 北朝鮮の核とSLBMが完全に実戦配備
- 北朝鮮が日本に向かって平和条約締結を要求(北朝鮮:「私たちは日本への悪感情はない」)
- 日本国民の圧力で日本政府が日北間の平和条約を締結
- 北朝鮮の核から日本列島の安全を確保した日本が、対北警戒を緩和
- 北朝鮮と韓国内の親北勢力が主導して、韓半島を「彼らの方法」で統一
- 北朝鮮が対米と対日関係を改善し、中国式の開放政策を追求

北朝鮮からの核の脅威を一度平和条約でクリアして、以降はただ中国だけを気にするという日本の計算は、むしろ現実的で賢明なものと見ることができる。
場合によっては北朝鮮の対日平和条約の締結攻勢が開始されて、後になってからこれを阻止しようとする韓国が入り込んで、南北が日本を挟んで「条約締結競争」(韓日軍事同盟vs日北平和条約)を行うという切ない姿が繰り広げられる可能性も排除できない。
先に何が起きるかなど誰にも分からない。

こういった最悪のシナリオを考えると、韓国は日本と、可能なら事前に軍事同盟を締結しておくことによって、北朝鮮が今後展開させるかもしれない対日平和条約攻勢を事前に牽制しておく必要がある。
また、日本側の立場でも、韓日軍事同盟が締結された状態なら、中国や北朝鮮からの脅威に大きく動揺ない可能性が生まれることになる。
なぜなら、同盟パートナーの韓国の軍事力も結構強大だからである。
この点で韓日軍事同盟は、韓日双方にとって好都合(Win-Win)になる可能性がある。

結論として、韓日軍事同盟が韓国にもたらす最大の意味は、最悪の場合にありえるかもしれない北朝鮮と日本の間の平和条約締結の試みを事前に遮断するという効果があるのがポイントだと言える。

以上のシナリオは、最悪の最悪の事態を想定したものなので、現在の視覚に見れば、飛躍的で非現実的に見える可能性があるが、国と国との間の関係は、周りの状況が変われば、誰も予想しなかった方向へと跳ねる場合が結構存在するのだ。
これは歴史が証明している。
そして、韓国がその犠牲にならないという保証など誰にもできない。(=北朝鮮ではなく韓国が消滅)

こういった最悪のシナリオをあえて取り上げずとも、今日の韓日が米国を媒介にして構築した「韓米日共助」は、なぜか不完全に見えるという感じを消すことができない。 
「韓米日共助」のうち、「韓日間のリング」が脆弱だからである。
「韓米日共助」を完璧な協調へとレベルアップさせるためにも、韓日軍事同盟は切実である。
現行の韓米軍事同盟と、米日軍事同盟に、韓日軍事同盟が加勢すれば、完璧な「韓米日共助」になる。
韓米日共助が強くなればなるほど、最も利益を受ける国は韓国である。
一方で最も損をするのは北朝鮮である。

また、韓米日三国が完璧な三角協力を構築しておけば、米国が今後いくら新孤立主義へと進もうと、朝鮮半島や日本から足を抜くのが心理的に大きな負担にならざるをえなくなる。

一言で「韓日軍事同盟」が与える意味と波及効果は想像以上だといえる。
もしこのような韓日軍事同盟が締結されれば、これは韓日国交樹立に続く韓日間の第二の歴史的な出来事になるだろうし、未来志向の韓日関係へと本格移行することを意味する重要な事件になる。
もしパククネ政府が任期内で韓日軍事同盟を締結することができれば、任期中盤に外交安保分野でもたらした多くの敗着と悪手を一挙に挽回できる逆転ホームラン級になる可能性がある。
韓日軍事同盟締結にあたって、多くの韓国人が持っている「非理性的な反日の態度」が現在最大の障害として作用するが、国のリーダーが出て締結の正当性をきちんと説得していけば、大きな問題にならないと見る。
韓国側がこのような前向きな姿を見せれば、日本側もまた、同盟締結により積極的な態度で出てくる可能性がある。

朴正熙大統領は国民から悪口を言われながらも韓日国交正常化を導き、これが韓国の経済発展に大きく寄与した。
彼の娘のパククネ大統領が、もし韓日軍事同盟をもたらしたなら、父と娘の大統領がそれぞれ韓国の経済と安全保障を大幅にレベルアップさせたという評価を受けることになるだろう。
朴正煕大統領は悪口を言われても墓に入ってから適切に評価されるという覚悟でやったが、パククネ大統領は悪口を言われる覚悟と勇気が果たしてあるのか、ただその点がカギになる。

百益無害な「韓日通貨スワップ」を推進することが韓国にとって有利なように、今の安全保障の状況においては、「韓日軍事同盟」の締結を積極的に推進することは、韓国にとって絶対的に有利である。


バンダービルド

引用ソース
https://www.chogabje.com/toron/toron22/view.asp?idx=&id=136688&table=TNTRCGJ&sub_table=TNTR01CGJ&cPage=1


*日朝国交正常化は、数年前なら、難しいながらも展開しだいではありえるシナリオとして考えられてましたよね。
私は北朝鮮との関係の正常化などまっぴらごめんですが、韓国を揺さぶるために北朝鮮を利用するのはアリだと思ってます。
日本人が想像する以上に、北と米国、北と日本の関係の変化に、韓国は神経を尖らせてます。


*バンダービルドさんの論理、日本人は「論理的に考える人ほど」納得のいく論理かもしれません。
実際、この方向性を模索してる日本の偉い人も、わりと多いんじゃないかと私は思ってます。
日本のトップがすでに韓国を見捨ててるという人もいますが、私はありえないと思ってます。
でも、このシナリオを考えるとき、「韓国の反日」「韓国人の民族性」を過小評価してはいけません。感情を入れずに戦略をたてる人にとったらたいしたことのない要素に思えるかもですが、「韓国の反日」「韓国人の民族性」は最強でものすごく重大な要素です。

バンダービルドさんは超異端です。




━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─

(雑談)日本内の「嫌韓現象」について

バンダービルド


¶以前は、
「韓国を理由もなく憎む悪い日本人もいる」

¶今は、
「どれだけ韓国が酷い行動をしたから、日本というマトモな国で『嫌韓現象』が生じたのか?」


☞日本内において「嫌中現象」というものは特にないと考えると、韓国は中国をはるかに凌駕する醜い行動を普段から日本に向かって見せているという推論が可能

- 「どれだけ酷い行動をしたから、(大人しい)日本の人々がみんな嫌うことになったのか?」というように、第3者(世界)が韓国について考えるのではないかと憂慮される状況。


バンダービルド

引用ソース
https://www.chogabje.com/toron/toron22/view.asp?idx=&id=136440&table=TNTRCGJ&sub_table=TNTR01CGJ&cPage=2


韓国人のコメント


正解と不正解(ハンドルネーム)
指導者も大統領も民族も、まだ物心もついてない。
分別をつけるためには、もう少しおっぱいを飲む必要がありそうだ。


バンダービルドさんの人気コラム(一部)
【韓国の反応】エルトゥールル号遭難事件~日本とトルコの友情
【韓国の反応】韓国人「イラクのサマワで『自衛隊は撤退しないでくださいデモ』が起きた理由」
【韓国の反応】米国の黒人ジャズ演奏家「私たちを人間として歓迎してくれたのは、アフリカと日本だけだった」
【韓国の反応】韓国人「真剣に考えるべき『日本で嫌韓が拡散する理由』」
【韓国の反応】韓国人「PIAAC文章理解力調査で日本人がOECD1位!韓国人は平均以下!」「しかも高度な文書になればなるほど、韓国は最下位圏の理解力になると判明」
【韓国の反応】韓国人「ポーランドが親日的な理由」
【韓国の反応】「敵兵を救助せよ!」日本の海の武士道
【韓国の反応】「オバマと抱擁した森重昭氏は、40年以上かけて米軍捕虜被爆兵士の遺族全員を探し出し、米軍兵士のための慰霊碑を建てた人」
【韓国の反応】朝鮮人の日本軍への志願入隊の状況「1942年、4500人の募集に対し254300人が志願」「1943年、5330人の募集に対し303,400人が志願」…
【韓国の反応】韓国人「日本軍の占領地に一攫千金を狙って朝鮮人が移住していた。7万人の朝鮮人が中国人にアヘンを売り、日本軍相手に慰安所業(売春業)を行なっていた」
【韓国の反応】韓国人「三国史記によると、百済と新羅はそれぞれ日本に人質を送っている。百済はなぜ日本に人質を送ったのか?新羅はなぜ日本に人質を送ったのか?」【任那日本府】
【韓国の反応】「安重根の息子はなぜ伊藤博文の息子に謝罪したのか?」
【韓国の反応】100年前の日本人学者、高橋亨が見た朝鮮人の特徴「事大主義」「審美眼がない」「公私混同」