韓国が日本の情報で国益を守ったとき
趙甲濟（チョ・ガプジェ）の超少数派サイトから、今回はサイトの主である趙甲濟氏自身のコラムです。
三つコラムが並んでますが、一つ目が今回出したコラムで、残りの二つは過去に書いてたコラム。
韓国が日本の情報で国益を守ったとき大韓航空007襲撃事件と858爆破事件の際に、日本の情報がなかったら？3年前の中央日報オピニオンページに、延世大のパク・ミョンリム教授が「李明博政府の外交惨事」というタイトルの時評を書いた。彼は日韓情報保護協定の推進を批判して、このように主張した。「実質的次元で今回の協定締結で韓国が得る実益は何だろうか。韓日が米中欧に関する軍事情報を交流して共通利益を増進させるのは難しい。それなら「北朝鮮問題」に対する情報共有と交流程度だろう。実益はほとんどないだろう。なぜなら北朝鮮問題に関する限り韓国が自ら持っていたり米国から受けられる情報を超え、日本から得られる良質の情報はないためだ。」＊↓全文はこちら（中央日報日本語版）情報の生理をよく知らない学者のあまりに強引な主張である。情報は適切に扱わなければならない分野である。情報に触れる人が「私が一番たくさん知っている」とか「あなたは知らない」とかいって仕事をすれば、情報が来なくなる。警察署に出入りする記者が、「私は署長の相手だけすればいい」と述べて刑事を無視すれば、いつも種を落すことになる。強大な米国CIAも、他の国の情報機関と協力しなければ、対テロ戦を行うことができない。情報は生理上、送受信するものであり、分かちあって共有するものである。北朝鮮、中国、ロシア（旧ソ連）に関する限り、日本は情報大国である。韓国は日本の強大な情報力で、大きな得を見たことが何度もある。1983年9月1日、サハリン上空で失踪したKAL 007便の例では、ソ連の戦闘機が撃ったミサイルに撃墜されたという証拠をまず第一に確保したのは、パク・ミョンリム教授の評価とは異なり、米国でも韓国でもなく、日本であった。日本の自衛隊の盗聴基地が、KAL機を撃墜させたソ連の戦闘機と地上の管制官の間の会話を記録、これを米国政府に提供して、ソ連の蛮行を暴露したのだ。1987年11月29日に発生した大韓航空機爆破事件の時も、韓国は日本の情報力で確実に得をした。日本政府は北朝鮮の工作員の金勝一と金賢姫が使用した日本のパスポートが、偽造されたものであることを迅速に明らかにした。日本政府は二人の工作員が、バーレーンの空港を介して脱出しようとしていることを調べ、現地へと日本の外交官を派遣し、バーレーン警察と協力して、二人を逮捕したのだ。金正日のシェフとして12年間働いて、日本に帰ってきた藤本健二氏は、日本の警察が管理していた一種の協力者でもあった。10年以上前に藤本健二氏が持ってきた最高レベルの情報は、「金正日の後継者は、金正哲ではなく、キム・ジョンウンだ」だった。これでもパク・ミョンリム教授は「なぜなら北朝鮮問題に関する限り韓国が自ら持っていたり米国から受けられる情報を超え、日本から得られる良質の情報はないためだ。」と言う。
藤本健二情報は送受信なので、韓国が日本に与えた情報も多い。金賢姫から「北朝鮮に拉致されて、工作員に日本語を教える李恩恵」の存在を知った安企部は、この情報を日本政府に伝達した。日本の警察は後続の捜査で「李恩恵」の正体が「田口八重子」であることを明らかにして、拉致被害者の問題が大きくなった。このため、日本との修交が遅れて、北朝鮮政権は100億ドル以上の賠償金を受けられずにいる。韓国政府は、敵国だったロシアとも情報保護協定を結んだ。その時には黙っていた人々が、韓日情報保護協定の推進に反対し、最終的には失敗に終わった。情報交流は相互の利益になる場合にのみ行われる。日本と韓国は、北朝鮮政権の脅威を共に受けており、米国と同盟国であり、民主主義国家という点も同じである。かつての敵国であり、今は独裁国家に近いロシアとも情報交換をするのに、民主国家であり、友好国であり、共同の敵を持っている日本との情報交流をしないのなら、損害は私達が見ることになる。KAL 007襲撃事件、大韓航空機爆破事件の際、韓国政府が「日本の情報は良質の情報ではないので必要ない」という態度を取っていた場合、誰が損害を見たのだろうか？日本か？2017年になれば、1人当たりの国民所得（購買力基準）で韓国が日本を上回る。独島は私たちが管轄する。自信を持って、ゆったりと実利を計算しながら情報を送受信すればいいことだ。いつまで日本への不信と不安で国益を傷つけるのだ？経済力10大強国、軍事力8大強国にふさわしい教養と勇気と知恵と区格（国の品格）を持とう。趙甲濟━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─1983年9月1日、269人を乗せたKAL 007便（ボーイング747）が、サハリン上空でソ連の戦闘機が撃ったミサイルを受けて墜落、全員が死亡した。そのとき米国大統領のロナルド・レーガンは、カリフォルニア州サンタバーバラの牧場で休暇を過ごしていた。安保補佐官のビル・クラークがワシントンから電話をかけて、この惨劇を報告した。レーガンは「ビル、事実ではないことを祈ろう」と言った。搭乗者のうち61人はアメリカ人で、ラリー・マクドナルド議員も犠牲者だった。
KAL 007便後続の報告を受けたレーガンは、「彼らは罪のない市民ではないか。クソロシア人め！彼らは民間旅客機という事実を知りながら撃ったことは明らかだ！」と言った。当時、状況は不透明だった。かつて、KAL機が強制着陸させられたという誤報も出てきていた。ソ連は何の反応も見せずにいる時だった。李明博大統領が天安艦沈没事件を処理した方法のように、レーガンが「ソ連が発表するまで待ってください。証拠がない」と慎重論で先伸ばしをしていたら、初期対応のタイミングを逃していただろう。レーガンは、しかし、自分の怒りと確信をすぐに政策化した。ジョージ・シュルツ国務長官に強硬対応を指示した。事故発生から20時間も経たずに、シュルツ長官は記者会見を開いた。彼は、ソ連が民間旅客機だと知りながら撃墜させたこと、これは虐殺行為であり、非常に嫌悪すべきことだと鋭く言い放った。「スフィンクス」というニックネームで、なかなか感情を出さない彼としては、非常に異例の感情表出だった。このような姿勢が、より説得力を発揮した。これはレーガンの感情を代理表現したものでもあった。レーガンの瞬時の反応と、シュルツの感情がこもった記者会見が、その後、この事件を扱う米国の政策の基調を形成した。
ジョージ・シュルツ国務長官米国は電光石火の対応をした。米国は、中曽根首相の協力を得て、北海道の日本の自衛隊基地が録音したKAL機撃墜のソ連パイロットと、地上の管制官の会話を公開し、ソ連が民間旅客機であることを知りながら撃ったと主張した。レーガンも、特別放送演説を通じて対ソ攻撃に加勢した。彼は、ソ連のパイロットが民間旅客機であることを知っており、それでもミサイルを発射したとストレートに批判した。米国の宣伝戦が世界のメディアを覆いつくしたため、KAL機が航路を離脱してソ連領空に入ったという事実は縮小され、ソ連が民間旅客機を撃墜して269人の罪なき命を奪ったという事実だけが浮き彫りになった。
非常に仲良しだったというレーガン元大統領と中曽根元総理大臣。
＊中曽根さんは、それまで普通にやってた靖国参拝をわざわざやめたことが、真に失策だったと思います。ソ連は、アメリカの先制攻撃に対して、言い訳で一貫している。ソ連政府は沈黙を守っていたが、9月6日になってようやくタス通信を通じて、ソ連のパイロットのミスで旅客機を撃墜したと主張した。米国はソ連が言ったミスを認めず、撃墜は故意だと反論した。ソ連は、KAL機が米国と日本の合作によるスパイ任務を帯びていたという新しい主張を掲げたが、食い込むことはできなかった。
ソ連軍機(Su-15TM迎撃戦闘機)レーガンは、マドリードで開かれた欧州安全保障会議に出席しに行くシュルツ国務長官に特命を下した。それは、ソ連の外相を責め立てろというものだった。シュルツは言われた通りにしたし、怒った彼は眼鏡を外してテーブルの上に叩きつけた。米国保守陣営の旗手だったカーク・パトリック駐国連大使も、対ソ攻撃の先頭に立った。このような宣伝戦に慌てたのは、ソ連共産党書記長のアンドロポフだった。彼は休暇中だった駐米大使のドブリニンを呼んで、「将軍が馬鹿なことをした。すぐに帰任して事態を収拾しなさい」と指示した。ドブリニンは状況把握のためウスチノフ国防長官を訪ねて行った。ウスチノフは、オフィスに呼び出した極東地域管轄の将軍を立たせて懲らしめていた。
ソ連共産党書記長のアンドロポフKAL 007事件は、世界的に反ソ感情を拡散させ、ソ連政府の内部対立を増幅させた。ソ連の崩壊はこの事件から始まったという主張が出ている。ドブリニンも自分の回顧録の「秘密で（IN CONFIDENCE）」で、「ソ連政府が未熟な対応をすることによって、長期的な国益に大きな打撃を与え、西側世界に潜在していた反ソ感情が甦るきっかけになった」と書いた。米国は9月8日、ソ連国営航空会社のアエロフロートの米国内でのオフィス閉鎖と就航禁止もした。米国政府のこのような成功的な宣伝戦は、事件報告に触れたときのレーガンの怒りから出発したものであった。[2010-04-04、12:14] 趙甲濟━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─歴史を変えた無名の安全企画部要員KAL 858便爆破事件の犯人を追跡した安企部クウェート派遣官の話。2007年10月に発表された国情院の過去史調査委員会の大韓航空爆破事件の最終報告書には、犯人の金勝一と金賢姫を迅速に追跡し、空港でギリギリ逮捕した安全企画部のクウェート派遣官の活躍が紹介されている。この人がいなかったなら、二人のテロリストはローマに逃げて、北朝鮮に帰還したものであり、こうなっていた場合は、永久未解決事件もしくは安全企画部の自作劇疑惑が残って、韓国政府を悩ませただろう。日陰で情報要員としてまだ活動しているので、その名前が公開されていないが、この派遣官は私たちの英雄である。彼は時間を争う状況で、機敏に現地機関を制御して、日本人に偽装した二人の北朝鮮工作員の正体を明らかにすることによって、金正日の陰謀を粉砕し、結果的にソウルオリンピックを保護し、北朝鮮政権に大きな打撃を与えるという輝かしい功績を立てた。国情院は「匿名への情熱」を燃やしたこの人を国民に知らせることで、左派政権の時に犯した間違いと、失墜したイメージを少しでも洗わなければならない。
金勝一（蜂谷真一）
記録によると、この派遣官は初動措置が速かった。「1987.11.29午後（現地時間、以下同）UAEに出張中、ドバイ空港からKAL858機行方不明のニュースを聞いて、職務経験とすでに入手していた諜報に基づいて、同事件が爆弾テロである可能性が高いと判断し、アブダビの韓国大使館と航空ポイントに電話をかけて、中間経由の乗客の身元把握を要求し、11.29夜、航空従業員とUAE韓国大使館の職員がアブダビに降りたKAL858機の中間経由乗客の身元と行跡を把握した結果、「ウィーン-ベオグラード-バグダッド-アブダビ」を経てバーレーンに行った父娘の仲に見えるシンイチとマユミを発見するに至った。」「11.30午前、UAE韓国大使館に到着した安全企画部クウェート派遣官は、以前の日本での勤務経験によって、シンイチとマユミが日本の名前であることをすぐに把握し、二人の旅程と共に、入国禁止者リストにヤカベマユミが登載されている点などの理由で、大使館と大韓航空を通じて本格的に二人の追跡を開始し、11.30午後UAE韓国大使館は、UAEと日本大使館を通じて、二人の身元把握を依頼する一方で、KALバーレーンポイントは二人のバーレーン入国事実とFull name、パスポート番号、リージェンシーホテルでの滞在の事実などを把握して、KALアブダビポイントは、かれらの以前の滞在場所などを把握し、11.30の21:30分頃、駐バーレーン韓国大使館大使代理は、二人の滞在するホテルの部屋を訪問し、「ハチヤ・シンイチと筆談をするなど疑わしいことがないか確認したが、特異事項はないと判断した。」韓国の大使代理は誤判したが、「12.1夜明け、日本政府から」ハチヤ・シンイチのパスポートが偽造されたものであるという通報を受けた駐バーレーンの日本大使館は、直ちにリージェンシーホテルを訪問し、空港に向かう二人を追跡、バーレーン空港警察に二人の出国を抑制してくれるよう要請、二人を検問中の空港ロビーで「ハチヤシンイチ」と「ハチヤマユミ」が毒を飲み、「シンイチ」は現場で死亡し、「マユミ」は救急処置の後に回復して、バーレーン捜査機関に逮捕された。安企部要員の活躍と日本政府の介入によって、爆破組を逮捕したのである。日本政府が決定的に韓国を助けたということも、覚えておく必要がある。
金賢姫（蜂谷真由美）金賢姫はそんな日本政府に恩で報いようとでもするかのように、拉致された日本人女性の「李恩恵」について陳述した。日本の警察は「李恩恵」が「田口八重子」であることを明らかにして、日本人拉致被害者問題が正式に提起された。韓日関係史に残る協力だった。日本人拉致問題のため、対南工作基地である朝鮮総連が死亡の一歩手前までいっており、日北修交も遅れ、日本の資金が北朝鮮に入って金正日政権を強化することを遮断した。そのような点で、安企部クウェート派遣官は、歴史を変えたわけだ。↑趙甲濟引用ソースhttp://www.chogabje.com/board/view.asp?C_IDX=59986&C_CC=BB
＞＞2017年になれば、1人当たりの国民所得（購買力基準）で韓国が日本を上回る。
独島は私たちが管轄する。
自信を持って、ゆったりと実利を計算しながら情報を送受信すればいいことだ。
いつまで日本への不信と不安で国益を傷つけるのだ？
経済力10大強国、軍事力8大強国にふさわしい教養と勇気と知恵と区格（国の品格）を持とう。
これを書いてるので、日本と仲良くしろとどれだけ言っても趙甲濟氏は無事なんでしょう。
これを書いてるので、日本と仲良くしろとどれだけ言っても趙甲濟氏は無事なんでしょう。
ただ別に保身のためにこういうエクスキューズをつけているわけじゃなく、普通に彼の本音なんだろうと思います。
韓国人のコメント
・パク・ヨンリム教授の無知も問題はあるが、趙甲済氏の偏向した国際関係の見方も問題だ。
私たち韓国が生きていくためには、国際関係では、絶対に偏向的にどちらかに偏ってはならない。
なのに上記の文をもう一度読んで見て感じるのは、あなたは明らかに日本人として文を書いているという感じを受ける。
違うなら違うと言ってみろ。
【韓国の反応】朝鮮通信使が見た18世紀初頭の日本と日本人
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違うなら違うと言ってみろ。
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ダボ 
中韓が内政のための反日というよりは
領空侵犯で撃墜された大韓航空機の機長は今、何を思っているだろうか？
