日本の要求条件を早く聞くほど、韓国の利益となる

趙甲濟（チョ・ガプジェ）の超少数派サイトからバンダービルドさん。

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加藤達也前ソウル支局長


日本の要求条件を早く聞くほど、韓国の利益となる

相手が望む3つの条件を聞いて、一刻も早く私たちのほしいもの（慰安婦問題の解決）を勝ち取ることが最善である。

スケジュールになかった韓日間の協議が、既存の局長級から次官級に格上げされて、年末、日本側の要求で急いで実施された。
報道などを総合すると、日本側が主に要求し、韓国側は主に話を聞いていたようだ。
言葉では協議だが、事実上は日本側が韓国側に対して、彼らの重要要件を明らかにしておく場であったと見られる。
日本側は大きく分けて3つのアクションを韓国政府に要請した。

①産経特派員裁判の停止（釈放）
②日本水産物の輸入再開
③日本企業の徴用訴訟の停止

年末に急に出たということを勘案すれば、日本政府はこの3つを最優先課題と見なしていることが分かる。
日本側は、「日韓関係の大きな枠組みを毀損しないよう、これらの事案への適切な対応を再度要求する」というコメントを追加した。
修交50周年の意味を生かすためには、この3つの措置が先行されなければならないという意味であると解釈される。
慰安婦、独島、文化財返還など、他の懸案もあるが、この3つが日本の立場では当面の「必要最小限の条件」になるわけだ。
慰安婦問題は、韓国側が重要なポイントであると見るのに反して、日本側は短期解決が不可能な事案だと判断して、原則的な立場（「すでに解決」「談話尊重」など）のみを繰り返している状況である。

今回の日本側の要求は、ひどい言い方をすれば、「通告」の性格を帯びたものと見られる。
産経の件と関連して、日本側は、「表現の自由に関するものであり、日本政府は重視している。（出国禁止措置は）人道的次元の問題に該当する」という言及さえした。
産経の件は、当事者である朴槿惠大統領が「やめなさい」という意思表示をし、さらに告発した市民団体を説得すれば、今からでも事態を終結させることができるのに、それをしていないと日本側が内心で思っていると見なければならない。
水産物輸入禁止措置も、すぐにでも輸入再開が可能なのに、していないと日本側が考えていると見ることができる。
徴用訴訟はまた、韓国政府が直接、過去の協定ですべて解決されたと明らかにしたのに、訴訟事態を傍観していることに、日本側はかなりの疑問を持っている可能性が大きい状態だ。

今回の日本側の3つの要件は、このように、事案の性格上、政府の介入の余地が大きく、韓国側がその気になれば明日にでも事態の解決が可能だと日本側が内心で思っている可能性が濃厚であるという結論に到達することができる。
年末に急に駆けつけるほど、これらの3つがなるべく迅速に解決されることを、日本は非常に期待しているという話になる。

このような状況で、韓国が取ることのできる最高の措置は、この3つを日本の要求どおりにすることである。
日本のためではなく、韓国の損失を防ぐためだ。
まず産経の件は、すぐに状況を終了させることが最善の戦略的選択となる。
それによって韓国政府（大統領）は、相対的に寛容なイメージを得ることができて、今後の日本との他の交渉で、実利を得るのが容易になるという利点がある。
しかし、たとえこういう利点がなくても、今の状況を終了させることが無条件に正しい選択となる。
なぜなら、最後まで行った場合、私たちの政府は、裁判結果に関係なく、無条件に困難な状況に陥るほかない
からである。
もし無罪判決になれば、政府（大統領）が苦しい立場になることは言うまでもない。
併せて、最悪の場合は、罪もない外国人記者を無理に弾圧したという不名誉を世界的に得る可能性もある。
しかも「有罪」が宣告されれば、むしろもっと大きな問題が発生する。
こうなると事実上、「第2の無作法」事件化する可能性が濃厚になる。
こうなると、日本政府だけでなく、今の日本国民も以前の甘い日本国民ではなくなっているので、韓日間で多岐にわたる最悪の状況が展開される可能性が大きくなる。
この場合、時間がたつほど韓国のほうがもっと大きな損になる可能性が大きい。
国際社会からの視線（「言論弾圧政府」）も負担要素となる。
このように、最後まで行けば、韓国政府は裁判の結果とは何の関係もなく、「無条件に負けるゲーム」になるのである。

日本の水産物の場合は、科学的な根拠なく韓国が輸入を継続して先送りにすれば、日本はどこかの時点で実力行使に出る可能性が大きいという点を知っておく必要がある。
過去の甘い日本政府ではないことを、私たちは認める必要がある。
この場合、日本側の対称的な輸入禁止や、非対称的（他の産業）報復などがあると予想される。
徴用訴訟の場合は、韓国政府が過去の協定に基づいて、適切な措置をとるという方針を、国内に早く言うのが現実的に望ましい。
国内で勝訴しても、日本企業から賠償を受け取るのが事実上不可能な現実を政府が反映し、司法ではなく政府が出て、韓国の中でこの問題を解決する必要がある。
政府が出ないと、最悪の場合、裁判所によって韓国進出日本企業（三菱など）への資産差し押さえなどの措置がもし出れば、韓国への投資萎縮と撤退など、はるかに大きな国益の損失がもたらされるおそれがでるようになる。

政府は大乗的次元で、日本が早く解決を望むこれらの3つの要求をはやく飲むことだ。
そしてすぐに慰安婦問題を同じテーブルの上に乗せて、解決に乗り出すべきだ。
3つを飲んで、日本側から誠意ある慰安婦解決案を得るべきだ。
米国内での慰安婦像（碑）などの複雑な2次問題が存在するという状況では、日本側が簡単に要求を飲まないかもしれないが、交渉はやりかた次第である。
3つを飲んでおきながら、この程度の交渉も成功させられないというのなら、その関係者（官僚）はやめた方がかえって国のためには良い。

こうなると、慰安婦、産経、水産物、徴用訴訟など、韓日間の主な懸案はある程度解決されるわけである。
ウィンウィン（Win-Win）に該当する。
厳密に言って、私たちが日本から投げかけられた3つの要求が、時間が経つほど私たちにとって不利になることを勘案すれば、むしろ私たちの方がはるかにウィン（Win）である。
この点で、どうせそうするのであれば、一刻も早く相手の希望する3つを聞いてやって、一刻も早く私たちの願うもの（慰安婦問題解決）を勝ち取るのが最善である。
このようにして、未来指向の韓日関係を初めて造成することができるようになる。

集団的自衛権や軍事情報交流の問題は、韓国政府が、誤解から過敏反応を示す私たちの国民を積極的に説得し、もはや誤解がでないようにすればよい。
独島問題は賢明に、私たちが声高に騒ぎさえしなければ何の問題もない。
日本の「口だけの領有権の主張」も容認できないという頑固さは、もうやめなければならない。
ただ聞き流せばよいのである。

第一歩が難しいのだ。
韓国人は日本の要求を聞くことを、まるで「恥辱」や「屈服」「敗北」などと受けとめる傾向がある。
このような現象は、率直に言って敗北意識の発露だ。
もうこのような非正常を止めて、大きなものを得るためのための取引の一つとして、日本の要求を聞く「肯定マインド」を持つ必要がある。
それでこそ、次の一歩がはるかに容易になる。
そうなって初めて、韓日間のすべての問題の解決がさらに容易になる。

バンダービルド

引用ソース
 http://www.chogabje.com/board/column/view.asp?C_IDX=59132&C_CC=BC

＊バンダービルドさんも分かっているとは思いますが、日本側が出した三つの要求は、韓国が作り出した問題です。
こういった要求は、韓国側は飲んで当然で、さらに日本に対してお詫びすべき案件であって、慰安婦の交換条件にはならない。
この三つの要求を受け入れて、かわりに日本側からなにかを得ようというのは、誘拐した人質を返すことを条件にお金をむしろうとする犯罪者の発想だよ。北朝鮮的発想。
誘拐犯は無条件で人質を返して謝罪すべきであり、そうするのがまともな国のやり方です。


加藤記者、がんばってください。
すでに韓国側の「読み」は外れ、どうしていいか分からない状態なんじゃないかなと思います。
以前書きましたが、韓国側は「取調べの過程で加藤記者が謝罪の言葉を口にする」と予想して脅しをかけたのだろうと思います。そしてさっさと解放して「寛大に謝罪を受け入れてあげよう。二度としないように」と勝利宣言をしたかったんだろうな、と。
でも加藤記者も産経新聞も謝罪は口にせず、韓国側の言論弾圧を糾弾しつづけている。
この綱引き、負けたら駄目。

これについては、韓国側の面子をきちんと潰してこそ、二度とこういう不当逮捕がおきにくくなる。
仮に釈放されたとしても、日本側が韓国側の面子を守ってあげるような馬鹿な配慮をすれば（感謝の言葉を口にする等）、いつまでもこういったことは続きます。
なぜ日本の記者だけが逮捕されるのか？
日本以外の国なら、韓国側の面子が潰されるからです。
日本の配慮は韓国側の友好的な態度を生みません。
配慮してきたから見くびられ、舐めた態度をとってこられる原因となったんです。


実際のところ、どういう交渉をしてるんだろうね。
バンダービルドさんみたいな交渉担当者がいたら、日本側が「おかしな交換条件」を飲み、安易な妥協をする可能性もある。
おかしな交換条件に騙されないことを祈ります。
不安でしかたない。

 

韓国人のコメント


・放射性物質は、大気、土壌、海水など自然界に一定量、常に存在している。
福島原発が破壊された後、韓国メディアと政府によるたゆみない反日ムードの中で、東京オリンピックの開催地決定の前日に、電撃的に日本産の水産物が放射能汚染で危険であるとして輸入禁止した食品だが、今さら解除したところで韓国人たちが買って食べるだろうか？ふふふふふ
そして朴槿恵大統領は、ソ連の協力で東/西ドイツの統一がなされたように、中国の協力を得て南北統一することを考えているが、朴槿恵大統領どれだけ何度も言ったとしても、中国は北朝鮮を絶対にあきらめないだろう。ふふふふ


・日本は追い詰められている。
NYTが、太平洋戦争前と戦争中に日本がやったことを抹殺しようとする日本について、火遊びしないように言っており、映画界はUnbrokenを作った。
日本がこのまま変わらないなら、米国と中国の両方ともが、さらにNYTの社説や映画Unbrokenのようなものを出すのは、火を見るよりも明らかだ。
これ国際情勢である。
韓日関係だけが見えていて、大きな画像で世界が見えない人に、何を言って聞かせても意味がない。
固着した脳を回転させることは不可能である。
太平洋戦争前の大日本帝国を再び夢見ている日本は、最終的に滅亡の道を歩むだけだ。
もし今、日本を私たちが助ければ、世界が、私たちのことも同類扱いすることになる。
したがって私たちは、今すぐ損害があるとしても、私たちの道をしっかり歩まなければならない。
表面だけを水に、Economistの鋭い分析を見なければならない。
Economistの2015年以降から2050年までの分析を見てください。


・4強をはじめとするヨーロッパ列強諸国が、日本を本気で好きでしょうか？
私たちが88年のオリンピックを誘致したときに、決定的な助けとなってくれた国は、欧州諸国ではなかったでしょうか？
彼らは感情ではなく、ただ国益のためだけに、その時その時有利になる態度をとるだけだと思います。
バンダービルド様の対日観は、このような国際情勢を十分に研究した内容だと思います。
新年、福をたくさん受けて、より多くの活躍をすることを期待します。

 
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