さまよう韓国外交、安倍の孤立ではなく、朴槿恵の孤立?

趙甲濟(チョ・ガプジェ)の超少数派サイトから、おなじみバンダービルドさんの記事です。
ちなみにバンダービルドさんは、最近ずっと産経新聞の記事を紹介してて、このサイトですら嫌われ気味ですね。この人は他の寄稿者とは違って、最低限の踏み絵も踏まないで記事を書いてますし。
あとよく勘違いされている方がいますが、このサイト、記事の書き手は複数人います。
毎回記事の文末に寄稿者の名前を書いてるので、いちおうチェックしてくださいね。 


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さまよう韓国外交、安倍の孤立ではなく、朴槿恵の孤立?

親中反日のルートは、韓米日共助を悪化させ、韓国を困難にした

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さまよう韓国外交 

政府関係者が、「日本と協力すべきは協力するというのが基本的な立場」と言いながら、4年ぶりに韓日間安保対話の開催を推進すると明らかにしたという。
「ずっとしてなかったことをしなければならない」という発言もしたようだ。
併せて11日には韓中日のハイレベル(次官)会議が開かれる。
当初、日本と中国は消極的だったが、韓国が積極的に介入したという。

「日本と協力すべきは協力するというのが基本的な立場」という今回の政府関係者の発言は、非常に聞き慣れない発言だ。
最近まで大統領や外交長が、国内および国際的な舞台で、日本に向かって見せていた多様な言動とは裏腹のものだからである。
「歴史認識を変えない限り、一寸の妥協もない」というのが、これまで大統領や外交長が日本に向かって懸命に投げたメッセージであると、多くのが国民が理解している。

今の日本は談話の検証まで終えて、もはや廃棄する動きも見えている状況である。
環境はさらに悪化したのである。
しかし政府は、以前の原則とは別の方法で、日本に向かって、さまざまな対話ルートの再稼働を打診している状況である。
日本との事前の水面下の交渉で、何か(過去についての謝罪表明の予定など)を確保した状態なら分からないが、そうでないなら、政府のこのような行動は、一言でいって「軽く見える」としか言えない。
それにもかかわらず政府がこんなふうに、日本に屈したかのような絶望的な歩みをするのを隠せない理由は、今事実上韓国の境遇が、外交的な孤立をその射程に置いている状況だからである。 

中国は、北朝鮮がいわゆる自称「建国記念日」を迎えたことのお祝いだと言って、昨日(9日)北朝鮮にお祝いのメッセージを送った。
格別のことではないように思えるかもしれないが、韓国のリーダーや外交ラインがドキッとするようなニュースである。
過去の事例のように混乱することが予想された日本と北朝鮮の交渉も、大きな無理もなく進められているようだ。
あわせて、永遠にお互いを敵として過ごすようだった日本と中国の首脳会談も、うまくいけば11月に実現する可能性を排除することができないという方向に流れている。
米国はまた、北朝鮮と直接なにかをしてみようとしている状況である。

このうち、日北間と米北間は、それぞれ「拉致(抑留)者」を媒介とした接触である。
してはならない犯罪(誘拐、拘留)のための接触なので、実利を得ようとする北朝鮮を「憎むこと」と、米日に「あまりにも(北朝鮮に)接近するのは困る」という要請(お願い)をする以外、特別な影響力を発揮することができない境遇になった政府の外交能力は、見た目にも可哀想である。
日中間の接触は、域内の覇権をめぐって、互いに包囲網を構築するために溜まった疲労を解消する休戦性のものと見ることができる。

今もし「日中首脳会談」と、安倍首相訪北による「日北首脳会談」が行われて、中北関係まで回復の兆しを見せることになると、韓国は事実上非常に困難な状況に直面するしかないことになる。
このような状況が展開してしまった場合、今後韓国が韓半島と極東アジア地域で行うことができる役割は、事実上なにもなくなる。
北朝鮮の核ストレスは、基本的に「北朝鮮vs日本」「北朝鮮vs中国」「北朝鮮vs米国」の関係者によって治められるであろうし、北朝鮮がまた従来式挑発をしてきた場合、同じ構図によって管理される可能性が大きくなる。
一言で言えば、韓半島情勢を左右する主人公が「北朝鮮」となって、「韓国」は影響力のない客体に転落するだろう。
これは逆説的にいって、韓国は北侵などの挑発意思がほとんどない一種の「受動的変数」なので、我慢しなければならない宿命でもある。

もちろん韓米同盟は相変わらずだが、その韓米同盟は(いつもの抑止力を除けば)実際の戦争が勃発したときに限定されるだけの、かなり有限的なものになると見ることができる。
つまり、(ないこともある)戦争勃発前の長期間の状況(「緊張→雪解け→緊張→雪解け」)下で、韓国は、韓米同盟状態とは別個の、もう一つの姿で存在するしかなくなるというのが現実である。 

ひどい言い方をすれば韓国は、韓半島が平時の場合、米日中北という4つの蛇口の下に位置する「冷や飯状態」になるというものであり、ある程度の経済力はあっても、域内の安全保障を左右するFactorとしての存在感は「喪失​​」するのだ。 

政府(外交ライン)がこれまで強力に前に出してきた「歴史妥協不可の原則」があるにもかかわらず、このように前向きな姿勢(「協力すべきは協力する」)と言うしかない理由は、現時点で、こういった最悪の状況が到来する可能性を排除できない状況がきているからである。
一言でいって、緊急だったのだ。

こういった「緊急の状況」にまで追い込まれた最大の原因は、(ユン・ビョンセの)外交ラインが追求した「親中反日外交」ポリシーにある。
「親中反日外交」がもたらした事項(因果中心)を一覧表示してみると、

①韓国の親中(対日共闘)で、韓米日の協調が弱体化
②協調が弱体化する雰囲気の下で、日本が容易に対北アクセス
③北朝鮮は日本という出口の確保(北朝鮮が韓国をより一層無視する)
④中国はさらに接近してくる韓国を味方だと判断
⑤中国は追加で北朝鮮とも関係回復(南北両方をコントロール)
⑥日中間の休戦(和解)の模索

ということで、概略が要約できる。

最も大きな禍根は、前段の「韓国の対中アクセスに伴う日本の対北密着」現象に要約できる。
もちろん韓国が親中反日外交路線を歩まなくとも、日本の拉致被害解決努力はあっただろう。
しかし、適正なラインでの問題解決(日本人帰国)で終わるのではなく、韓国の過度の親中反日のために、「日北間首脳会談」はもちろん、その場ですぐさまそうなる可能性は低いが、場合によっては両者の「正式修交」まで見える状況を排除することができなくなったという点は、いくら良く見ても痛い部分でしかない。

親中反日外交路線のためだけではないが、私たちの政府は、「日北修交」はもちろん「日北首脳会談」をしないよう日本に対して十分な影響力を行使することもできない状況である。
韓米日の協調が堅固な状況であってこそ、それができるのだ。
ところが今は米国も、日本のこのような試みを効果的に制御できないのが現実である。
一言でいうと、「韓国の対中アクセスは良くて、なぜ日本の対北アプローチは駄目なんだ?」という日本の主張に、米国も返す言葉がないのである。

結論として、韓国の過度な対中アクセスが、日本の過剰な対北アクセスを可能にし、ここに出口を見つけた北朝鮮は次第に期待感を高めて、最近は自信を回復していっているというのが、今の展開状況なのである。

結局、日本を孤立させようという野心を持って推進した「親中反日」という私たちの外交路線が、むしろ私たち自身を孤立させる可能性が大きい「最悪の手」となってきている状況なのだ。

このような最悪の状況を可視圏に置いた政府(外交ライン)が、今になっていつもと違う姿勢(「日本と協力すべきは協力する」)で現状を打開しようとするのは、典型的な「晩時之嘆(*時期を逸した嘆き)」ケースに該当する。
それなら「日本と協力すべきは協力する」という「ツー・トレック」(外交と過去史の分離)方針の外交を、最初から実践していればどれだけ良かっただろうと思って残念である。
そうすれば、事態がこんな有り様にまではならなかっただろう。

建設的ではない「親中反日」という路線に固執して走ってきたから、わずか2年足らずの間に大韓民国が「あまりにも軽くなった」(威信が低下した)という事実があまりにも痛い。
普段は大声を張り上げておいて、今更慌てて追われているような姿を見ると、哀れだという思いまでする。
もう実力がないことが確認できたのだから、どうか運にでも従って、解決して欲しいと思う心が切実である。

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バンダービルド

引用ソース
http://www.chogabje.com/board/view.asp?C_IDX=57254&C_CC=AB

*北朝鮮との拉致問題交渉が、じつは相当強力な「対韓外交カード」となっているというのがよく分かります。
日本ではあんまり見ない視点ですが、大事な視点だと思います。拉致交渉の話をするときって、だいたい「北が信頼できるのか?」って視点からの話ばかりしてますが、そんなもん信頼できないに決まってるわけで、それを話し合うのはあんまり意味がないと思うし。
最初から「対韓外交カード」にするつもり「も」あって、安倍さんは拉致問題交渉をしてるのでしょうか。結果論的なものなのかな。よくわかんないや。どこまでが計算なんだろ。
もちろん日本政府はそういうことを絶対にチラつかせては駄目で、まっすぐに人道交渉をするのが韓国にはいちばんのダメージになると思います。

バンダービルドさんは書いてないけど、パククネの一連の、

>>日本を孤立させようという野心を持って推進した「親中反日」という私たちの外交路線」

の動きで結局なにがいちばんマイナスだったかというと、
「日本の一般国民が韓国が嫌になったこと」「慰安婦問題で日本が譲歩する可能性がほぼゼロになったこと」の二つだと思います。
この二つの動きはまだまだ進化途中だし、今後ボディブローのようにきいてくるでしょう。

とりあえず会談することそのものは、「対話のドアはオープン」な日本なので、普通にすればいいと思います。大事なのは、対話のなかで一切の譲歩をしないこと。
韓国がまた「歴史ガー」とか言い出したら、即座に不機嫌な顔をしてきっちり言い返すか、席をたつぐらいのことをしてもいいと思う。
へらへらしながら相手の「歴史ガー」をウンウン聞いて、「総理に伝えます!」と伝書鳩を請け負う舛添さんのような対応が、いちばん最悪だと思います。


韓国人のコメント


・分かっていたことだ。
一国の指導者を間違って選べば、国の恥、国民の恥…
30年ほど前に外国に行って、韓国民だというのは恥ずかしいことだった。
ニンニク臭くて貧しい国だという認識が広まっていて大変だったからだ。
だが今は、政治指導者と呼ばれる人間が未開なせいで、海外旅行に行くのも恥ずかしい。
率直に言って韓国は、朴正煕と李承晩を除いて、金正日よりもスマートで賢い指導者がいたのか?
金正日は核を備えたが、韓国は核もなく、孤立した太った豚と対面していて、いつ死ぬか分からない。
とにかく未開な民族だ。


・日本の安倍が孤立したのではなく、韓国の朴槿恵が世界政治から孤立したというのは事実だ。 
親中反日の結果のうち、韓国のマスコミがまったく知ることも注目することもできてないのは、米日の同盟のことだけではない。 
東電の福島原発の電力損失をカバーするため、新たに建てる火力発電所の発電タービンは、米国の安価なシェールガスを燃料だ(このシェールガスはソ連とヨーロッパが生産する天然ガス類の生産コストの4分の1である)。 
世界を回す動力は経済であり、私たちが北朝鮮より良いものの中で、最も大きいものが経済力なのに。
親中反日をしないで、日米韓同盟を積極的に強化していたら、その安価な米国のシェールガスが、私たちの大韓民国が獲得できていたのに、朴槿恵政権は習近平の妙手に巻き込まれて、これを逃してしまった。 
真に涙が出る痛恨の行動をしてしまった。
指導者はたくさんの人に会わなければならないし、指導者を補佐する人間は世の中を見ることを知っている人でなければならない。
なのに朴槿恵という人は、そんな指導者にはなれないようだし、補佐する者は甘い話しか言えない。 
はやく3年が過ぎなければならない。
それができなければ、憂国の本当の兵士たちが仕事をしなければならない状況に至ってしまった。 
現政権は、老子が2500年も前に喝破した、何番目の駄目な指導者であり、今どのような状況なのかを知らなければ、この国は同じ轍を踏むことになってしまうだろう。 
参考として、老子の指導者論を紹介しておく。 

(省略→http://www.eonet.ne.jp/~chaos-noah/tao/tao_17.htm) 

この文で、朴槿恵氏はどこに当たるか?
私の見解では、最後の「軽蔑の対象」だと思える。
彼は「信頼できる政治をする」と言いながら、国民が彼を信じないことが不満なようだが、信じられるようにしてこそ信じられるというものだ。
最後の文を見てください。
朴正煕元大統領がこの国を中興の大きな道へと導いたが、最近の若者や歴史家たちは、「誰がやってもそうなった」と言っている。
国民というのは、上手くいってもいかなくても、「当然そうなったのだ」という。 
老子こそ本当に正しいことを言った。 
この政権の中身のない馬鹿たちよ!
老子でも読んでから給料を持っていけ。
(お前らの給料は国民の血と汗だ!)


・朴槿恵の孤立というのは、緑内障の目で見る断片的な見方である。
これではまるで、あなたがそうなってほしいと望むようだ。
日本のために韓国が孤立するという思考は、世界的な外交の枠組みを全く知らないたわごとに過ぎない。
むしろ中国のために日本が孤立している見解が正しい。
さらに日本は数年前から、国連の常任理事国になろうともがいているが、中国とロシアの干渉によって不可能なのが実情である。
だからといってEUグループが日本に好意的なのかというと、むしろ冷笑的だというのが正解だ。
その理由は、ドイツのためである。
EUはドイツの手を上げるが、日本の手を上げる理由など何もない。
問題はそれだけではない。
ブリックス諸国の中で、インドとブラジルを度外視することができない状況である。
冷戦時代からインドは第3勢力に分類される国で、甘く見ることはできない。
第3勢力の国の中で、中心的な役割をしているからである。
南米諸国の反米性向は、数十年にもわたって続いている。
問題は、最も国民の数が多いアフリカ地域だが、今この地域への影響力があるのは断然中国である。
昔と同じ考えだけを持っている日本は今、中国に対してすすり泣いているような格好だ。
EU諸国は今、日本より中国に関心が多くて、中国の顔色を見ている状況だ。
今の米国は、日本よりも中国との関係がより密接であると見ている。
理由は経済的な問題である。
米国は今、中国のお世話になっている状態である。
今、米国が中国を圧倒しているのは、軍事力だけだと言っても過言ではない。
どうせ米国と中国とロシアは、主敵として戦争することができない国である。
一緒に滅びるからである。
中国は今、時間との戦いを繰り広げているだけだ。
そして、日本なんかは目に入ってもない。
日本が今、米国という兄を信じて中国を見くびろうとするのは、笑止千万な考えである。
今はそれぞれの国が、隣国同士で善隣関係を維持するのが最善の外交だ。
なのに韓国の傷に塩をかけ続けながら、痛いと言って腹をたてる韓国を憎む日本こそ、全世界から隔離される日がくるであろう。
今の米国と中国が、韓国に傷を与えていないという事実を忘れてはならない。
私たちも彼らに傷を与える理由はない。
日本はメリットを得たいなら、むしろ私たちから学ばなければならない。 


 ↓趙甲済(チョ・ガプジェ)のサイトからの過去記事(寄稿者の名前)
【韓国の反応】漫画で見る東アジアの国際情勢分析(コ・ソンヒョク)
【韓国の反応】韓国を震えあがらせた安倍首相の「半島有事の際、在日米軍の出動には日本政府の了解が必要」(バンダービルド//wicks(在日会員)//キム・ピルジェ)
【韓国の反応】韓国人が考えた「反日ジョーク」が笑え・・・・・る?(バンダービルド)
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