韓国人の危険極まりない対日認識に警鐘

韓国で出版された本のレビューです。
「知日」を目的にした本だと思います。
朝鮮日報日本語版で紹介されてました。

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【新刊】ユ・ミンホ著『日本の内面の風景』(サルリム社)

 日本の少数エリート養成所「松下政経塾」で学んだ著者は、日本の「ソフトパワー」の見本として、東京・銀座の三越デパート地下にあるワインバーを挙げる。ワインでぎっしりの小さな売り場、ほんのわずかな無駄も許さないサービススペース、厳選された製品、世界の製品に詳しい従業員、安い価格、迅速・親切なサービス…。ソウルで、こういう場所をすぐ思い浮かべられるだろうか。

 「日本は落ち目」「韓国は日本をとっくに追い抜いた」というような認識は危険極まりない、と本書は語る。「韓国人は、日本人が韓国を理解しているほどには日本のことを知らない」と指摘する。日本の「ハードパワー」はもたついてしまったが、その間にソフトパワーは周到綿密に勢力を拡大した。

 また日本は、安倍首相のような政治家数人だけが動かしている国ではない。無言の「衆知」が示す方向に従って一糸乱れずに動き、一度それが始まってしまうと「おしまい」だという。324ページ、1万5000ウォン(約1550円)。

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引用ソース
 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/09/08/2014090800080.html

韓国人のブックレビュー


【1人目の韓国人】
サブタイトルで衝撃的に思って手に取った本だった。
強烈な赤い色で書かれた「日本」という漢字語の背景、「日本の内面の風景」というタイトルの上に書かれた「韓国は日本をあまりにも知らないが、日本は韓国をあまりにもよく知っている」が、「本当?」なのか確認してみたく思った。
そして、本を読むうちに、日本についてはあまりにも分からないが、「私たち」について振り返るようになった。
延世大政治学科を出てsbs放送の報道局記者として活動しながら、世界125カ国を歩き回った著者。
退職後は東京とワシントンに滞在して、世界情勢を分析する記事を書いている。

「世界を広く見ればすべてが繋がっている」という信念を持つ著者。
世界全体を人生の舞台と考えている彼の価値観から、日本への関心が始まったという。

日本人。
実際のところ私も、「日本はない」とおっしゃった1590年の朝鮮通信使のキム・ソンイル府使のように言いたい気持ちがある。
事実がどうであるかに関わらず、そのように言わなければならないという感情が、私の中にあることを改めて気づかされた。

しかし、日本は「なくはない」。

そして、日本を知らないままで世界情勢を泳いでいく韓国の姿は、矛盾があるというような気がした。
世界全体の流れの中で、日本が少なくない影響を与えていることは明らかだからである。

日本を動かす「空気」。
集団を動かすその雰囲気と流れは、恥ずかしながら今回はじめて学んだ事実である。
一人の指導者ではなく、集団的同調が日本を動かすというのが全く不思議だった。
忠臣蔵、白虎隊の十代の若者たちが切腹したこと、アイドルグループAKB48、そして今、日本で流行のように広がる小学校での二人三脚に至るまで、集団としてのDNAが流れている日本。
筋道のないような青年も、状況がくればいつでも白虎隊に変身することができるという話。
日本を過小評価していたんだなと思った。
そして、現在の日本を動かす40~50歳のバブル世代についても、なるほどと思いながら読んだ部分である。
安倍に代表される日本の高度経済成長期に職場に通っていた彼らは、 その前の団塊の世代と呼ばれる戦争の傷と苦痛を理解しているかれら(私たちにおなじみの日本人の姿)とは違うし、インターネットで文化交流が急速に行われた20~30世代とも異なっている、私たちが知らない日本人である。
無理念の世代、世界をあまねく通った世代、「自分が納得できる人生」に注目する世代。

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日本人への認識なしに日本を知っていると思うことが、いかに滑稽なことだったのか。
日本の外交の姿は全く驚くべきだった。
自分が経験したことを軽くは扱わない日本人。
バブル経済の時に味わった世界旅行で得られたグルメの目で、新しい食べ物を再現して、それをニューヨークの真ん中で、彼らの文化に合わせて「ラーメン」を販売する姿もそうだ。
さらに、自分たちが開花したその時の経験を生かして、「同盟」や「条約」などなどを他の国との関係でフルに活用している様子も驚くほどだった。
そして米国との非常に緊密な同盟。
いろいろお互いの計算が入っている部分であるだろうが、その関係を得るために緻密に「親日」環境を作る部分も興味深く読んだ。
ワシントンを握った日本。
桜祭りや日本語への投資で日本への理解を高めて、日本に友好的な人々を多く作成しておくこと。
食品に関しても、一回限りで「ビビンバ」を宣伝する私たちの姿よりも、店を介して継続して「ラーメン」に接して楽しませたほうが、その国をより密接に感じさせることができるのではないかということを考えながら、世界の舞台では、韓国の歴史だけでなく、「物語」が盛り込まれた食品などで一般の人たちに近づいていくことがまず必要だろうなと思った。

【韓国の反応】在米韓国人記者「日米友好のワシントンの桜は、今年特に豪華で美しいが…」


もう一つ驚いたのは、中国が、私たちが考えているほど強大なパワーを持ったリーダー国ではないということだった。
中国の性向や、エネルギーという観点から見てみると、本当にそうだなと思った。私たちは、メディアから多くの情報を得ているが、それを中国の媒体に依存して見てきたということを知った。
そして、中国を中心に見る中華、私たちを「小」中華と見る視点が、今まで私たちが井の中の蛙の視点で世界を見てきた理由だというのも同意だった。


(中略)

そして、韓国人なら誰でも不思議に思う「慰安婦問題」。
明らかな事実なのに、なぜ認めるのに時間がかかり、公式の謝罪をしないのだろうか。
ドキュメントやペーパーの証拠で問題を解決するのは難しい。
神風特攻隊をめぐる指示が文書に存在しないように、慰安婦の指示も物的証拠がない。
「空気」で動く曖昧な慣行と論理の日本と、退屈な戦いをしなければならない。
しかし明らかなのは、真実は存在するということだ。

【韓国の反応】韓国人「朝日新聞が誤報を認めて自爆した背景」【朝日新聞の慰安婦強制連行捏造問題】


著者のように、世界情勢について、特に日本について知ることができる、こういう本がたくさん出てきたら良いだろう。
著者にお願いしたいのは、こういう国際情勢を読むことができる本を続けて出版してほしいということだ。
難なく読めるこういった本が、隠されている視野を見ることができる良い通路になるようだ。感情的に避けたいと思って、見たくない日本を見ないでいるのはもうやめよう。
日本を知って、世界情勢を知る必要がある。
そうしてこそ、私たちが進むべき方向が見えてくる。
2020年東京オリンピックが、韓国にどのような波及効果があるのか​​、どのように準備すべきかについての分析が必要である。
中国を通してではなく、全世界、特にワシントンから世界の流れを見てみるつもりだ。
単発的に選択肢するのはなく、歴史的な流れを確認しながら、それぞれの国にアクセスする必要もあるだろう…
私たちは日本とは違う。
日本とは違う私たちの情緒や時代に合ったまっすぐな道を提示するこういった本がたくさん出てほしい。

http://book.interpark.com/blog/sungjimom/3809351


【2人目の韓国人】
最近になって、日本の右傾化を懸念する話がたくさん聞こえる。
戦犯の位牌を保管している靖国神社参拝から、日本は慰安婦を強制動員しなかったという妄言まで、日本の政治家たちの右傾化発言が日増しにますます水位が高くなっているのがその理由だが、そもそも彼らは何のためにそんな雰囲気を造成しようとするのかが気になった。
ポピュリズム?
選挙のためのイメージメイキング?
いろいろな原因が語られてはいるが、それだけだと見るのは何か不足している感じがしていた。
そんな折、このような日本の雰囲気について、著者なりの視点をもって分析した本が紹介されていたので、興味を持って読んでみた。
彼らはなぜそのような行動をするようになったのだろうか?

本書では、日本という国や民族の特徴として、「空気論」を述べている。
日本論の基本的な教科書という山本七平の「「空気」の研究」という本によると、日本の社会や組織は「空気」によって決定されるというものである。


簡単に言えば、誰かが出てきて主張して支持を集めていくのではなく、雰囲気や流れの中で意思を決定し、執行し、評価するというもので、特に日本人はこれに敏感であり、迅速に反応するというものである。
これに対する例として、「戦艦大和」、「太平洋戦争」、「慰安婦」の話をしている。
これらには一つの同じ共通点があって、意思決定者、つまり責任者がいないということだ。
これは、個人ではこの道ではないと思っていても、一度任意の方向に空気が向いた場合、それがどんなに非合理的で非理性的であっても、一糸乱れずに各自の役割の仕事をそのまま実行してしまうというのである。
その「空気」に反して自分の役割を実行しなければ、集団いじめされて排除されるというのが、日本の社会と組織の文化だそうだ。
ふうむ。
断片的に知っていた日本について考えてみると、確かにそうかもしれないと思える。

この本の著者であるユ・ミンホは、政治外交学を専攻し、放送局の記者をし、退職してから日本の松下政経塾というところに入塾したという。
その当時から、日本の文化や世界観を分析し、調査をはじめたという。
日本を正しく理解するためには、さまざまな視線と経験、意見をもとにした日本論が必要であるという確信を持つようになった。
著者は現在はワシントンから世界情勢を分析する書き込みをしている。

本は序文と1~4部、計16章で構成されている。

1部は「日本と日本人」というタイトルで、著者の視点で眺めた日本社会の雰囲気や価値観、行動規範などを語っている。
ここで視線が行く部分は、「日本人の行動規範、忠臣蔵」の部分だが、この内容がかなり興味深かった。
「忠臣蔵」というのは、主君のために復讐を実行した後で電撃的に切腹した江戸時代の出来事を劇化したストーリーだが、これが日本では、美しくて尊敬する美徳の精神とされているのだ…
47人の浪人が、2年間も秘密を維持し、復讐に成功した後で集団自刃するのが美しいストーリーだと…
神風を思い浮かべた。
あの国では、主君を守り道を守るのが、何よりも重要なのである。血縁よりもだ。

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2部は、「日本のソフトパワー」というタイトルだが、主な内容は、韓国と日本の間のソフトパワーを比較し、その差が何なのかを示すものである。
しかし、主観的な側面がたくさん入っているように見える。
ソフトパワーのカテゴリーをどこまでの範囲と見るかによっても大きく変わるようで、どのようなものがより強いのかを判断するのも、見る人の視野に応じてたくさんズレるようだ。
著者は日本のソフトパワーは、「草の根」式のアプローチから出ていると見ているようである。
2020年の東京オリンピック招致戦で、日本はスポーツ外交を介してヨーロッパの強力な競争相手であるスペインを脱落させ、オリンピック開催地に選ばれたが、日本はそのためにフランスと連合するなど、事前にいくつかの方面から水面下での政治を繰り広げたとして、この成功の裏には、日本のソフトパワーがあるということだ。
しかし、韓国はこれに対してしっかりとした意見や分析をほとんどできていなかったという…

3部は「進化する日米同盟2.0」というタイトルで、このタイトルが示すように、日米間の関係が、私たちが知っている内容とどう違うのか、どうしてそういった関係を続けているのかを説明している。
著者は、日本が米国の暗黙の同意のもとで、継続して右傾化へと進むと見ている。
米国は中国を警戒しながら、日本を制御できるレベルにおさえておこうというのが、東アジアでの基本的な方向だが、必要とする国防費の負担の一部を日本に分担させようとしているのである。
著者は、米国が日本の政治家たちの靖国神社参拝後に声明を発表したが、この声明のレベルを見ると、米国が日本をどのように見ているか知ることができるという。
声明には、「がっかり(disappoined)」という言葉を使用したが、この言葉は米国の絶対友邦のイスラエルがガザ地区に爆撃した後に表現した「深く失望(deeply disappointed)」よりも低いレベルの外交的修辞に該当するという…


【韓国の反応】韓国人「米国はなぜこんなに頭が悪くなったのか…」~ワシントンにて小野寺防衛大臣が演説→米国「米国政府は日本を強力に支持する」


4部は「太平洋戦争の遺産」というタイトルである。
この部分で著者は、ミッドウェー海戦や福島原発事故、慰安婦問題に対する日本のあいまいな態度は、日本語特有の言語感覚から分かると言いつつ、日本語の特徴を説明している。
日本人の語法は、主語と目的語を省略した受動型表現が日常的だという。
もし道で偶然敵に会ったら言う「殺してやる」を例に挙げているが、これは日本では聞くのが難しい言葉だそうだ。
日本人はこの場合、「死ね」と表現するという…
この表現法のため、日本では、ドキュメントや書類を使って事実関係を確認したり、また証拠を確保するのが非常に曖昧であるという。
もちろん空気が支配する日本では、そもそも証拠として使える書類が存在していないというのが、正確な日本社会の構造の生理だと言う…

このように、本は日本に対して少し風変わりな分析内容提示している。
本で説明した米国と日本の関係については、マスコミが言っているのとはあまりにも違う内容だったので、どこまでが事実でどこまでがフィクションなのかは分からないが、非常に説得力のある話だったと思う。
韓国は、地政学的位置のため、周辺の強大国の影響を強く受けてきた。
そのような状況で、国の安全のためには、周辺国の情勢とその考え方、文化、価値観をよく理解しておく必要がある。
そのような点で、この本のように、現地で体験して感じたあの国の内面を覗き込む分析書は、たくさん助けになるだろう。
この本は、日本の多面的な姿と独特の文化、組織の生理を知ることができる良い本であり、「日本はある」「日本はない」以外にも、「日本は簡単ではない」という少し異なる視点で書かれた、現地で体験して感じたところを分析した本として、一読する価値があると思う。 

 http://book.interpark.com/blog/HKSCSH89/3807764


【3人目の韓国人】
経済大国日本は、全世界が周知の先進国である。
私は日本に旅行に行って、日本人は礼儀正しく、清潔であるという印象を受けた。
しかし、最近の安倍晋三首相ら日本の指導層は、靖国神社を参拝し、歴史を歪曲している。
強制的に徴用された性奴隷慰安婦や領土問題などについて勝手な行動をして、むやみに声を吐き出すのを見て、日本国民には良識の世界がないという考えを消すことができない。
韓半島の植民地支配は朝鮮のためだったと言い、慰安婦はどの戦争でもあったことだと詭弁を並べ、米国バージニア州のグレンデールに建てた慰安婦少女像を撤去しなければならないと大騒ぎだ。
神社参拝は自国の戦争犠牲者を追悼するためであると美化する。

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日本は世界大戦を起こして、韓半島をはじめとするアジア大陸を侵略して、真珠湾を奇襲爆撃して、多くの命を奪っていった1級戦犯の位牌を神社に一緒に置いて、日本のために殉死した犠牲者と呼んで追悼するのは到底納得できない。

私たちは日本をあまりにも知らないのに、日本は私たちをとてもよく知っている。
600万人のユダヤ人を虐殺したドイツは、拭うことができない苦い苦しみと痛みを与えた自国の戦争犯罪人を見つけて処罰して、戦争被害国に徹底した謝罪と賠償、補償をした。
今も機会があるたびに、真正性を持って謝罪して許しを求めている。
しかし日本は反省していない。
日韓サッカーの試合に登場する旭日昇天旗、彼らは自分たちの過去について堂々としている。
真摯に反省したドイツはヨーロッパの盟主として浮上したのに対して、日本は国際社会から退出される危機に直面した。

【韓国の反応】韓国人「ローマ法王の訪韓に、孤立した日本が焦って嫉妬して、あがいている!」→韓国人「」


この本は、延世大学校の政治外交学科を卒業して、SBS報道局記者を経て、日本と中国をはじめとする全世界125カ国を歩き回り、単独で世界を旅しながら、ミャンマーのアウンサンスーチー、インドのマザーテレサ、チベットのダライラマなどに直接会って取材した著者のユ・ミンホが、私たちが「反日」と「嫌日」の感情の中で、あえて無視し、知ろうとしなかった日本を注意深く知らせている。
100年前のように、東アジアが揺動していて、一寸先を見通すのが難しい今、大韓民国の国民なら誰もがこの本を読んで、日本という国の内面風景と、認識されていないパワーを知るべきである。

著者は、今の日本を支配する「空気」はナショナリズムだと診断する。
日本の安倍晋三首相が第二内閣を発足した2012年12月以来、首相の靖国神社参拝、憲法解釈の変更による集団的自衛権の行使の推進などの右傾化が目に見えるため、安倍首相ではなくても、日本の右向け右は既に支配的だというものである。
韓国人たちの目には、「慰安婦強制連行はなかった」という妄言をいう橋下徹大阪市長や安倍首相のような人物が特に問題的だと感じるが、彼らは大衆ナショナリズムを利用するただの俳優であると指摘している。

また、韓国が「中国覇権論」に傾くことも懸念している。
中国と米国の競争を巧みに活用している国が、日本だという。
著者は近いうちに、インドが日本の集団的自衛権を支持すると予測しており、日本が中国の膨張に対抗して「日本-ハワイ(アメリカ)-オーストラリア-インド」を結ぶ太平洋ダイヤモンド構想を推進しているということを根拠にした。

【韓国の反応】インドと日本が安保・経済協力を大幅に強化し、モディ首相は日本の集団的自衛権を支持


この本を通して、日本について多くのことがわかった。
日本はさまざまな欠点があるにもかかわらず、メリットが多い国だ。
表面に現れた彼らの姿に感情的に対応せず、賢く接するべきだ。

 http://book.interpark.com/blog/3584160/3807436


【4人目の韓国人】
近くにも感じられるが、辛い歴史のため遠くにも感じられる国が日本である。
日本は同じアジア圏の国だが、韓国とはかなり異なる印象を与える国だと思う。
ある時は西洋の先進国のような印象を与え、ある時は同じアジア圏の国という同質感を与えたりする、全く妙な国である。
私はまだ日本に行ったことはありませんが、行ってみたい国の一つである。

「韓国は日本をあまりにも知らないが、日本は韓国をあまりにもよく知っている」
今回読んだ「日本の内面風景」という本のサブタイトルである。

(省略)

著者の視点は、「日本はある。日本はない」ではなく、「日本は簡単でない。」という。
日本に行ったことがなく、日本について勉強をしたこともない私にとって、この本は、日本への常識の幅を広げてくれ、複雑な国際関係について、単純な解釈ではなく、複合的な解析が必要であることを感じさせてくれた本である。

(省略)

最近日本では「今すぐ」というトヨタ自動車の広告CFのコピーがシンドロームを起こしているという。
日本人の弱点は「いつ」ということである。
日本人は「リスクゼロ」になるまで検討して見直してから石橋を叩いて渡るのではなく、過度に叩いて石橋が完全に崩れることがあるという。
そんな日本人に「今すぐ」というのは、新しい思考の転換を起こしたコピーだったのだ。
著者は、このような文化的な変化を、日本の政治と国際関係と連携して、日本を正しく理解するよう説明してくれている。

(省略)

そして、中国と米国と韓国のコンテンツがたくさん出てくる。
「日本と中国は、相手の痛みが自分の幸せに換算される、いわゆるゼロサムゲームである。(p.45)」
国際関係にあまり興味がなかった私は、日本と中国がここまで対立していることを知らず、この本を通して、両国の競争構図を知ることになった。
そして日本と中国の対立の中には、日米同盟関係で米国が深く関係していて、その周辺には韓国とインドがあった。
尖閣諸島をめぐる中国と日本の分析についても見ることができる。
尖閣問題について、韓国では中国が優位にあるかのように感じているが、実際は、中国に対抗するために日本を中心にして東南アジア圏域が一つに団結していて、彼らにとって日本が大木となる国となっている雰囲気を作っているという。
もちろんここには米国の日本への応援があるという。
韓国は日本を無条件に敵視しながら、いまだに中国への事大主義を持っているのではないかという考えを持つようになった。

【韓国の反応】韓国人「ベトナムとフィリピンにとったら、安倍がヒーローだね」


この本を見ながら、日本は全世界の地図を広げて置いて、全世界を相手に自国の未来を考えている国だという気がした。
太平洋戦争を起こし、米国を攻撃したというのも、普通の国なら想像することができないことである。
日本は決して平凡な国ではないと思う。

この本には安倍首相の内容がたくさん出てくる。
安倍首相が全く酒を飲まないという個人的な内容にも言及がある。
安倍首相は外国を熱心に走り回る政治家であり、外国訪問時にはディナーやパーティーはせず、訪問国の首脳と会って会談だけをするという。
安倍首相、石原前東京知事、橋下大阪市長が最近、日本ナショナリズムの中核の三人だという。
かれらは大衆と一緒に、大衆をベースに活動をしているという。

(省略)

著者は、日本を正しく知って、中国に溺れてまるで韓国が中心国になったかのような錯覚をしないようにということを助言している。
最近行われている日本の集団的自衛権の主張についても、米国と英国が支持をしているということも、私たちが知っておくべき内容だった​​。
2020年の東京オリンピック開催のために日本が、2024年のオリンピック開催を希望するフランスと、戦略的協力関係を結んだというのも、意味するところが大きいと思う。
独島問題が国際裁判所に引き渡された場合、韓国が絶対有利ではないという。
日本は国際関係において、韓国より水位の高い国ということである。

(省略)

この本で感じたもう一つの重要な点は、米国についてである。
米国は日本を介して、中国を攻略する戦略を実行しているということだ。
なぜアジアが米国の操縦を受けなければならないのかという疑問はともかく、日本が果たしてアジア圏の国なのかという疑問を持った。

日本を正しく知らない韓国人たちに、日本をはじめとして、米国や中国を正しく知れという警告メッセージを伝える本のように感じられた。
日本を中心とした国際政治史、国際政治学、国際関係学を最近の時点からまとめた興味深い本である。
今後日本のニュースを見たときに、今までとは違う視点をもってニュースを解釈できるようだ。
なじみのない内容のため、少し難しく感じられる部分もあったが、日本と韓国と中国とアメリカを理解するために多くの知識を与えてくれた有益な本である。

本を出版した日が8月15日である。
我が国はしっかりとした光復をしようという著者の心が込められているのではないかと考えてみます。

http://book.interpark.com/blog/econohan/3811273


【5人目の韓国人】
(省略)

全体的に多くの部分で共感できる内容であり、メディアを通しては絶対に見られない敏感な事案である政治/外交グローバリゼーションの戦力の話が、非常に詳細な内容まで取り上げられていて意味があった。

(省略)

国内のニュースだけに接していると、偏向記事から抜け出すのは容易ではない。
一例として、尖閣諸島の紛争の話も、世界大戦の終戦後にGHQの交渉国が下した決定は、日本の所有だということだったが、中国は反対したということだ。
ここは、東南アジア、あるいはアラビア中東地域から石油がくる大きな供給路になっているという事実だけを見ても、日本は決してあきらめない姿勢である。
そして私たちが見落としているものの一つは、私たちの大統領が習近平中国主席と首脳会談などを通じて良好な関係であり、今後の政治構図も共存の構図だが、中国をめぐる周辺国の気流は、反中国情緒が多いという事実が現実であり、フィリピンやインドなどの接見地域では、いくつか武力衝突まで起きている状況で、むしろ第2次世界大戦当時、自分たちに被害を与えた日本と統一戦線を構築していってるという事実は、かなり衝撃的である。

(省略)

http://book.interpark.com/blog/postArticleView.rdo?blogName=rapael999&listType=B&listSize=3&postNo=3811382&prdIpTp=20


【6人目の韓国人】
果たして私自身は、日本の内面をどのぐらい知って理解しているのだろう。
それほど深くは知らない。
断片的で、まちがった知識かもしれない。

(省略)

日本人は団結心が強くて、他人を思いやる心が強いということはよく知られている。
幼い頃から「他人には絶対被害を及ぼしてはならない」「恵みを受けたら必ず返さなければならならない」、本音を明らかにはしないのが日本人の共通の心の姿勢であり、意識構造の形態である。
一方の韓国人は、親の社会的身分や地位に応じて、子供の成長過程が異なる。
社会の秩序や他人に心配をかけることを心配するよりも、手段と方法を選ばず、何とかして身分保障と経済力を享受しようとする現実的なスキルを身につける。
かといって日本人が、身分保障や経済問題に鈍感なわけではない。
韓国人はほとんどが個人中心に考えるが、日本人は集団の中で個人を考えるのである。
「出る杭を打つ」という言葉があるように、あまりにも飛び出た存在は、日本社会ではややもすると社会的いじめを受けるかもしれない。

(省略)

http://book.interpark.com/blog/jk325636/3811781


韓国はあれだけ大量に日本に関して報道していながら、日本について知りません。
この本は読んでないのでなんともいえませんが、「ちょっとマシ」な本なんだろうなと思います。

韓国がなぜ日本を知らないのかについての理由は、「韓国的な儒教の価値観」が根底にあります。
ものすごく単純化した説明をすると、「劣る相手や格下の言い分を聞くのは、自分の格を下げる行為である。格下に対しては自分の意見を押し付け、相手に自分と同じ考えを持たせるようにするのが道徳的に正しいこと」というような、日本人とは相容れない価値観が敷かれていることが理由です。
韓国人同士の議論を見ていて思うのは、互いにシュプレヒコールしてるだけに見えるということ。
日本人も相当な議論下手で、それは「まず最初に自分自身の意見をはっきり言わず、とりあえず相手の言い分を聞くことからはじめ、それに反論することで議論をすすめようとすること」にあると思ってるんですが、韓国人の場合はまったく逆で、相手がなにを話そうがとにかく自分の言いたいことを「こうである。こうしなければならない。」と言う感じ。

もちろん「日本を学ぼう」って話もありますが、それは先進的な部分についてで、歴史に関してはまったく聞く耳を持たないですね。
「歴史に関して韓国は日本より優れている」と思ってるので、「日本人の言い分を聞いてはならない。日本人にウリナラの正しい考え方を教え諭すのが正しい」と韓国人は思ってます。

もちろん慰安婦問題についても同じです。
解決できない理由に、「日本側は韓国の言い分をしっかり研究して反論してる」けど、「韓国側は日本に反論するどころか、いまだに日本の言い分すら知らない」ということがある。
文字通り、本当に日本がどんな主張をしてるのかを知らないんです。
「知って反論しようとする」んじゃなく、そもそも知らないし、知ろうとしないし、知る必要がないとすら思ってるんですね。
ただ、自分たちが「こうなんだ」という「慰安婦の虚像」を日本人に押し付け、それを日本人が受け入れないことに怒ったり不思議がったりしている。
それでも私たちが翻訳を通じて目にする韓国ネット民は、まだマシだろうと思ってます。
多少は日本の言い分を知ってるし(ホントに多少ですが)、知っててシカトしてる部分もあるから。
ネットやらない人は、おそらくもっともっと本当に何も知らないでしょう。

朝日新聞さん、「韓国人が極右という日本人の言い分」を伝えるのはあなたたちの仕事ですよ。
もちろんその「日本の言い分」が、「朝日新聞の言い分」とは異なることは分かってます。
でも、目をそらして伝えないのはオカシイ。
朝日と違う意見だろうがなんだろうが、まずは「正しく伝える」ことからはじめるべきです。

ジャーナリスト宣言してる暇があるなら、捏造をやめ、事実をまっすぐに伝えることからはじめてください。
桜井氏に連載でもしてもらうというのはどうでしょうか。シンシアリーさんや呉善花さんに寄稿を頼むとか。 
それともまさか朝日新聞は、「劣る相手や格下の言い分を聞くのは、自分の格を下げる行為である。格下に対しては自分の意見を押し付け、相手に自分と同じ考えを持たせるようにするのが道徳的に正しいこと」という価値観で報道してるのでしょうか。