米ウォールストリートジャーナル「北朝鮮の人権問題は眼中にもない韓国のムンジェイン政権」

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米ウォールストリートジャーナル「北朝鮮の人権問題は眼中にもない韓国のムンジェイン政権」

チョヒョンヨン

脱北者のチソンホさん「平和は重要である。しかし北朝鮮の人権は、平和の障害物ではなく、その核心要件である」


今年だけで三回目の南北首脳会談が開かれたが、北朝鮮の人権問題は、これまで一度も議題に上がっていない。
これについて米国の有力紙が、脱北者出身の北朝鮮人権活動家のチソンホさんを引用し、ムンジェイン政権の対北朝鮮認識を強く批判した。

17日(現地時間)、ウォールストリートジャーナル(以下WSJ)は、「脱北者、北朝鮮の人権問題が提起されない南北首脳会談について強力抗議(North Korean Defector Protests Seoul's Apparent Lack of Focus on Human-Rights Abuses)」という題のアンドリュー・ジョン(Andrew Jeong)韓国特派員記者のルポ記事を掲載した。

今年1月、米国議会での一般教書演説(annual message)を介し、トランプ大統領は北朝鮮の人権弾圧を糾弾しつつ、金氏王朝の独裁体制から脱出したチソンホさんの苦労を高く称えた。
当時チソンホさんが松葉杖をついてトランプ大統領に答えていた場面は、韓国人とアメリカ人に大きな感動を与えた。

しかし脱北者チソンホさんがトランプ大統領の前で自分の不屈の意志を示してから8ヶ月が過ぎた現時点で、北朝鮮の人権問題は、アメリカと韓国の外交安保政策のランキングから後ろの順位に押されてしまった状況である。

チソンホさんは、北朝鮮での列車事故で片手と片足を失い、浮浪児生活をしたあと、2006年に北朝鮮を脱出し、中国、ラオス、ミャンマー、タイまでなんと1万キロを経て韓国に入国した。

WSJは、チソンホさんが脱北した後、韓国に定着し、北朝鮮の人権活動家に生まれ変わり、北朝鮮が過去旧ソ連の「グラーグ(Gulags:強制労働収容所)」と類似する人権蹂躙国家という点を国際社会に告発することに率先してきたと紹介した。

先週の月曜日、チソンホさんは、複数の北朝鮮人権団体を率いて韓国の国会と青瓦台前で集会を行った。
この日の集会現場でチソンホさんは、今回の南北首脳会談で必ず北朝鮮の人権問題が取り上げなければならないと主張した。

チソンホさんの目には、ムンジェインの対北朝鮮政策がどのように見えるか?
WSJは青瓦台前での集会でのチソンホさんの発言を次のように紹介した。


「平和は重要である。しかし北朝鮮の人権問題は、平和の障害物ではなく、その核心要件である(Peace is important But North Korean human rights is not an obstacle to peace。It must rather be a prerequisite to peace on the Korean Peninsula)」


WSJは、「ムンジェイン政権の南北平和基調のため、韓国に居住している3万人ほどの脱北者が北朝鮮批判を公にできないと苦情を吐露している」とし「変化した雰囲気のせいで、脱北民が韓国で感じる疎外感も侮れない」と指摘した。
チソンホさんは息を殺して生きる韓国内の脱北者の立場を知らせることも集会の趣旨の一つだと説明した。
  
同日、大統領府秘書室長イムジョンソクは、南北首脳会談の議題として、南北協力の強化、離散家族の再会が含まれていると発表した。
しかし国連が公式問題として提起した数千人の強制拘禁された政治犯収容所の問題や、その他北朝鮮の人権問題は議題から完全に抜けていたとWSJは指摘した。

今回の南北首脳会談でムンジェインは北朝鮮の人権問題を金正恩に提起するのかというWSJの事前にも大統領府報道官は「無返答だった(declined to comment)」。

北朝鮮は自国民の人権弾圧に対して否定で一貫してきた。
これまで朴槿恵政権はもちろん、国際社会の持続的な問題提起にもかかわらず、北朝鮮の外交官は人権問題に対する指摘に神経質に対応したとWSJは記した。

WSJは昨年ムンジェインは、形式的ながら北朝鮮の人権問題に言及したが、今年は関連の問題にまったく言及しないと明らかにした。

ムンジェイン政権の外交特補のムンジョンインは、北朝鮮の非核化の問題が解決するまで、北朝鮮の人権問題は政策の優先順位から排除するべきと言いつつ、BBCの主催カンファレンスでは次のように明らかにした。


「私たち(ムンジェイン政権)が北朝鮮の人権問題を北朝鮮側に強く提起すれば、北朝鮮は私たち(ムンジェイン政権)を敵対行為者として認識する。これは南北の平和共存にとって脅威となる(If we push too hard for human rights、 then North Korea would regard us as taking a hostile act against North Korea。Then peace would be jeopardized)」


WSJは「偶然にも似たような視点でムンジェイン政権は、北朝鮮の人権問題を扱う政府傘下の財団を物理的に閉鎖した」とし「これについて韓国内の自由保守勢力が、北朝鮮に屈従的なムンジェイン政府行動を強く批判した」と当時の状況を紹介した。

月曜日の集会でもチソンホさんは、「(ムンジェイン政権になって)確かに気流が変わった」と話した。
チソンホさんはムンジェイン政権が公に北朝鮮人権運動を弾圧した事例はないが、この政権で韓国居住脱北者が「沈黙を余儀なくされている(living under pressure to be quiet)」と不快な本音を打ち明けた。

WSJは平和非核化の難しさと共に、北朝鮮の人権問題の深刻性を示唆して記事を仕上げた。


チョヒョンウン

引用ソース
http://www.mediawatch.kr/news/article.html?no=253635


*韓国ウォッチャーとしては、マンセーマンセー報道に食傷ぎみです。
何ひとつマトモに読む気もしないし翻訳する気もしない。
前回と違うのは、「ジャパンパッシングで日本が焦っている」という記事が極端に減ったことですかね。前回はホント、ひたすらジャパンパッシングジャパンパッシングと言ってましたから。









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