(断想)安重根が殺した「伊藤博文」
安重根評

趙甲濟(チョ・ガプジェ)の超少数派サイトからバンダービルドさん。

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(断想)安重根が殺した「伊藤博文」

バンダービルド

韓国人たちは、伊藤博文(1841〜1909)を「民族の敵」程度に考えている。
しかし伊藤博文は、当代世界で認められる先覚者であった。
伊藤博文は朝鮮にもかなり融和的だった。
伊藤博文の主要はこうだ。
 

- ロンドン大ユニバーシティカレッジ留学(化学専攻)
- 米国イェール大名誉法学博士
- 日本の明治維新を主導した核心人物
- 日本の憲法の基礎作り
- 日本の初代首相と5代、7代、10代首相を務める
- 初代朝鮮統監
- 女性教育の重要性を力説して女子大学設立を主導
- 政界登場後40年間、長官、首相、全権大使、政党(立憲政友会)総裁、枢密院(諮問機関)議長など政府要職をあまねく経て日本近代史の主役として機能
- アメリカ、イギリス、ロシア、清などの交渉に全権大使として参加して日本の外交基盤を作る
 

当時西側世界は、このような「伊藤博文」をビスマルクレベルだと確認した。
安重根の銃に当たって応急処置を受けた時、「伊藤博文」は銃を撃ったことが韓国青年という話を聞いて残した一声は、「愚かな奴!」だった。
東洋の大きな星が落ちた瞬間だった。

バンダービルド


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安重根評

早坂隆・ノンフィクション作家

2014年1月に中国のハルビン駅に安重根記念館ができたことをきっかけに、日本で安重根に関する報道が増えました。
しかしそれに関する書籍は意外に多くありません。
しかも、存在する書籍のほとんどは、韓国側の主張にそのまま従うような形で、安重根を「義士」や「英雄」として描写しています。
私の考えでは、理由がどうあれ、暴力を使用して他国の政治家の命を奪うことはテロ行為以外の何ものでもないと思います。

私はノンフィクション作家として、信頼できる1次史料と現地取材を通じ、真の安重根像を知りたいと思って連載を開始しました。
そして、その出生や経歴を調べていく過程で、安重根は果たしてヒーロー(英雄)という名称にふさわしい人物なのかという疑問を強く持つようになりました。

彼は自伝(<安應七歷史>)で、お酒に酔って酌婦に説教をした末に暴力を振るったなどということを記しています。
乱暴というか、器が小さい人という印象を受けました。
安重根は貴族階級である「両班」出身です。
しかし当時は朝鮮の身分制度が崩壊していって没落し、安重根は生活が困難でした。
両班ですが、何もなく、直接事業をしたり、学校経営にも参加しましたが、うまくいきませんでした。
彼は、「日本人せいですべてが台無しになった」と自伝に書いてますが、自分の人生に逆境がきたことを、自分の才能や運のせいにするのではなく、すべてが日本のせいだと言っています。

未完で終わった安重根の論文「東洋平和論」を読んでみても、「韓国は絶対被害者」という思考の枠組みから一寸も抜け出せずにいます。
当時韓国(李氏朝鮮、大韓帝国)が清やロシア、日本という他国の動向によって揺れていたのは常識的な話です。
しかし安重根は、韓国を一方的に蹂躙される位置に置いた状態で、これ以上議論を発展させていません。
伊藤博文は吉田松陰(江戸時代の思想家)の松下村塾(1856年に設立された寺子屋)で学びましたが、松陰は「孟子」の<至誠を尽くさなければ何も達成できない>というモットーを最高の指針としました。
松陰のこういった教えを受けた伊藤も、至誠の心で朝鮮統治しましたが、こういった伊藤の「至誠精神」は、韓国の「恨(ハン)の精神」によって拒否されたと見ることができます。

伊藤博文を暗殺した理由と関連して、安重根は、著書(安応七歴史)で15つ理由を挙げています。
さて、その中には事実関係自体を誤解したものが多く、このような理由のために日本の初代総理大臣を暗殺したのか、ならば容認できないという感じがしました。
例えば伊藤暗殺の最初の理由として挙げたのが、韓国王妃(閔妃)の暗殺を伊藤が指揮したということです。
もちろん事実ではありません。
裁判中の安重根の証言記録を読んでみても、基本的な事実に対する認識の誤りが多く、驚くほどです。
このような安重根を韓国は「義士」「英雄」として称え、伊藤暗殺行為を「義挙」と称賛しています。
これは第2第3の安重根を心配するしかない状況で、国家レベルでのテロを助長するような愚行です。

韓国での安重根に対する理解は「英雄」という一点のみにフォーカスされており、実は彼のキャリアや思想について知らない人が多いです。
伊藤についても同様に、現在の韓国では併合の張本人であると考えられていますが、併合は伊藤が暗殺された翌年のことです。
日本の識者の中でも、安重根について肯定的な評価を下す人がいることは事実です。
たとえば彼が残した「東洋平和論」を表面的に受け止めて「安重根は平和論者である」という評価を下す人もいますが、自国の首相が暗殺されたのに、その暴漢について肯定的な評価を下す人がいる国は、日本だけだろうと思います。
このような姿勢が果たして日韓間の親善に役立つか疑問です。
安重根のテロを「義挙」と認めることは、日本はもちろん韓国の将来にも役立つことではないと思います。

当時朝鮮の基礎学問は漢文(漢学)でしたが、識字率が極めて低い中、両班出身の安重根は、一定の素養がありました。
遺墨を見ると、達筆であり、漢詩をよく書きました。
安重根が収監された旅順監獄の看守だった千葉東七は、これに感動したと伝えています。
千葉さんだけでなく、当時の日本人の中には、朝鮮が置かれた立場に同情する人が多かったです。
しかし当時の韓国は華夷秩序がもたらした優越意識の中にあって、日本と同等に扱われることさえ拒否する態度がありました。
日本人の韓国への配慮は、一方的なものであり、一言でいうと「安易な感情」であったと見ることができます。

現在韓国では「安重根、安倍を撃つ」という本が出てよく売れています。
転生した安重根がハルビン駅で日本の安倍首相を銃で撃つという内容ですが、このような本が書店で​​何気なく売られていることについて、日本人としては違和感を感じることしかできません。
このような雰囲気であれば、安倍首相の訪韓のようなものは行うのが困難になります。

今回いろいろなことを知って大きく感じたのは、歴史というのはいくらでも簡単に意図した方向に曲げることができるという点です。
安重根を肯定的に描写している韓国側あるいは日本側の出版物を見ると、例外なく彼が残した手記や論文から良い部分だけを取って内容を構成しています。
私はノンフィクション作家としてこのような現象を知らせたかったのです。
日本人は安重根についての絶対知識が不足しています。
したがって今は肯定も否定もできない状況なのかもしれません。
しかし韓国側の立場だけを反映した内容にならないようにするために、その実像をよく知るべきです。
そして誤った部分がある場合は、間違いを指摘することも重要です。
安重根は決して義士や英雄などではありません。
私たちの国の初代総理大臣を暗殺した愚劣なテロリストです。
 

引用ソース
https://www.chogabje.com/toron/toron22/view.asp?idx=&id=149668&table=TNTRCGJ&sub_table=TNTR01CGJ&cPage=1





 

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