ホンヒョン統一日報論説主幹が明らかにした在日朝鮮人北送事業の素顔

メディアウォッチというサイトからオムンヨン氏。

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ホンヒョン統一日報論説主幹が明らかにした在日朝鮮人北送事業の素顔

オムンヨン

ホンヒョン統一日報論説主幹が在日朝鮮人北送事業の素顔を一つ一つ告発した。
在日朝鮮人北送事業というのは、1959年から20年間、日本政府と北朝鮮と朝鮮総連などが、日本に居住していた10万人近い在日朝鮮人を北朝鮮に送還した事件である。 
 
ホンヒョン論説主幹は昨年の12月13日、YouTubeの「趙甲済TV」(誰もが忘れてしまった10万人の在日同胞の北送事件の内幕)に出演し、趙甲済ドットコムの趙甲済代表と一緒に在日北送事業をめぐる真相を明らかにして、この事件に無関心な私たち国民に対して反省を促した。     

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▲ホンヒョン統一日報論説主幹は昨年12月13日、YouTube「趙甲済TV」に出演し、在日同胞北送事業を取り巻く真相を暴露した。


「北朝鮮の野蛮な暴圧体制を、社会主義の成功事例であるかのように虚偽宣伝」

この日、ホンヒョン論説主幹は、「在日同胞の北送事業が正式に始まったのは1959年12月だ」と言って、北送事業の経緯について説明を始めた。 

それによると、6.25戦争の前後に、北朝鮮に住んでいた何百万人もの人々と超エリート層が越南を試みた。
それによって北朝鮮は、戦後復興のための人材が不足することになって、金日成は人材を補充する方法を講じることになる。
似たような時期に極度の貧困を経験していた日本は、在日朝鮮人への生活保護費支援などによって財政的な負担が大きくなっている状況だった。
こういった日本と北朝鮮の両国の利害関係が絡んで、在日朝鮮人の北送事業の扉が開いた。 

事業は、北朝鮮と日本赤十字社が協定した後に本格化した。
北朝鮮、日本政府、日本メディアの積極的な協力もあった。
北朝鮮の共産主義体制の実像を知っていた李承晩政府はこれに反対していたが、日本には社会主義の風潮が蔓延していたし、共産主義組織の在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)が主導権を握って事業が加速したというのがホンヒョン論説主幹の説明である。 

彼は、「日本と平壌と日本赤十字は、解放した本国に戻してあげる事業だと喧伝し、まるで北送が人道的な事業であるかのように偽装した」とし「当時の日本は極度の貧困に苦しんでおり、朝鮮総連と北朝鮮は(在日同胞に)『社会主義の楽園に行こう!』というキャンペーンを繰り広げた」と説明した。 

続いて「(北朝鮮の)野蛮な暴圧体制を、社会主義の成功事例であるかのように虚偽宣伝していたが、日本社会はその宣伝をそのまま流した」とし「平壌の一方的なプロパガンダをそのまま伝達し、結果的に北朝鮮が日本社会よりも発展した社会であるというような虚像を作り出した」と述べた。

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▲当時、日本政府の在日同胞北送に反対する街頭デモが全国で起きた。


朝鮮大学の学生「200人」が金日成の還暦祝いとして北朝鮮に送られる

在日朝鮮人の北送事業のため北朝鮮に渡った人々は、約9万3000人で、ほとんどが韓国出身だった。 

ホンヒョン論説主幹は「苦しい暮らしをしてる人々は、そういった大々的な宣伝を見て、藁をも掴みたい気持ちでそういった選択をたくさんした」と説明した。
ホンヒョンは、その2世3世の子孫まで合わせれば、現在の生存者が20万人以上いるだろうと推測した。 

当時、北送の過程で朝鮮人男性と結婚した日本人女性や、韓日の混血として生まれて日本国籍を持つ韓国系日本人も多数含まれていた。  

特に、朝鮮総連が運営していた朝鮮大学の教師は、自分の弟子たちを北朝鮮に送るという蛮行を犯した。
さらに金日成の還暦のとき、この学校の生徒200人が「贈り物」として北朝鮮に送られたというのがホンヒョン論説主幹の説明である。
一種の「人身供養」だったということだ。

結果的に北送を選択した彼らは、日本よりもはるかに悲惨な境遇に置かれることになった。
かれらは北朝鮮が戦後復旧事業をするとき、奴隷労働者として活用され、一部は強制収容所に送られたり粛清されたりしたということが分かった。 

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▲朝鮮総連の活動はいまだに現在進行形である。 


「北朝鮮政権体制維持のための秘密資金は朝鮮総連から調達」

もう一つの問題は、北朝鮮がいまだに北送された在日同胞を人質にして、自分たちの共産化戦略の展開に利用しているという点である。 

ホンヒョン論説主幹は、「1965年に韓日国交正常化し、日本と韓国が先進化し、北送されたすべての人々と、親族を北に送ったすべての人々が後悔することになった」とし「問題は、北朝鮮に人質をとられているため、(北朝鮮に)協力しないわけにはいかないという点だ」と述べた。  

彼は、「北朝鮮は北送事業で結束力が強くなった朝鮮総連を中心に、韓半島の南北の対決において、共産圏に有利になるよう工作を繰り広げた」とし「(この工作は)少なくとも30年以上もの間成功していたし、今も影響を及ぼしている」と強調した。
続いて「北朝鮮労働党の唯一の海外支部の朝鮮総連が対南工作をした結果が今の韓国に蔓延している」とし「(今)政権を獲得した主体思想派の種を蒔いて育ててきたのが朝鮮総連だ」と声を高めた。

ホンヒョン論説主幹は「今までの北朝鮮政権体制維持のための秘密資金は朝鮮総連から調達されたもの」とし「北朝鮮の核開発のため、朝鮮総連の科学者たちが全面的に協力したし、お金や技術や人材や政治プロパガンダや対南工作などすべて(朝鮮総連から出てきた)」と強調した。 

最後に趙甲済代表は「10万人を野蛮な場所に送ったこの事件は、ある意味ホロコーストのような非人道的で反文明的な事件だが、これについて韓国は無関心である」とし「韓国と日本の良心ある人々が協力し、この問題に対する国家的調査をしなければならない」と付け加えた。 

オムンヨン

引用ソース
http://mediawatch.kr/news/article.html?no=253474







*韓国人が書いたこういうのを読むと、つくづく「自分たちにとって都合の悪いことは言わないのね」と思う。
「北朝鮮は地上の楽園!」を喧伝してたことの異常性をきっちり明らかにするのは大事なことだと思うけど、だからってなんでもかんでも日本のせいにしないでほしいわ、と思う。
もしこの事業を日本政府が阻止してたらどうなってたか。
「祖国に帰りたい在日を帰らせない悪質な日本!これは監禁であり、重大な人権侵害である!」みたいなことを間違いなく言ってたし、結局は「日本が悪い」って結論になってたんでしょ。
送ったら送ったで、韓国の右派からは「在日韓国人の追放を計画していた日本の政策に北朝鮮が便乗したもの」みたいなことを言われ、ホントどっちも日本のせいにすることだけは上手だよね~と思う。

もちろん「在日韓国人の追放を計画していた日本の政策に北朝鮮が便乗したもの」というのは一面事実でもあって、日本政府が当時、南北コリアンたちに半島に帰ってほしくてたまらなかったのは間違いない。
なぜか。
そもそも当時日本に密入国してきた韓国人の多くは、朝鮮戦争から逃れてきた密入国者、韓国政府による自国民虐殺から逃れてきた密入国者(韓国の右派はこの件としっかり向きあってください)がほとんどで、彼らを支えるための生活保護費は日本が負担してたんだよ。密入国者は犯罪率も上げていた。
お金も出さない韓国政府は、お金のかわりに日本にテロリストを送り込んでテロを計画してたし、日本としては「いい加減にしてくれ。半島内でやってくれ」という気分だったでしょう。

「李承晩は地上の楽園という嘘を見抜いていたので、北送を阻止しようとした!慧眼のすばらしい指導者だった!」というようなことを韓国の右派は言う。
でもね、そもそも北朝鮮に渡りたかった在日韓国人の多くは、李承晩がおこなった自国民虐殺から必死で逃げて日本に密入国してきた人たちだったということだよ。
その事実をまるっと無視してよくそんなこと言えるよね、ということです。