ある扇動屋の経済公約

「無明」というブログの人

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ある扇動屋の経済公約

「無明」というブログの人

不労所得廃止
地主打倒
大企業の国有化
大企業の利益分配
福祉の拡大
土地無償受け入れ
土地への投資制限

上記の事項を公約に掲げて政党の綱領として、暇さえあれば大企業 - 既得権を攻撃し、大衆の熱狂的な支持を得て、後に権力を握ることになる。
この者は誰なのか?

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まさにヒトラー。
それでは、ナチスが政権を握ったにもかかわらず、30年代のドイツ経済がよみがえった理由は何だろうか?
ナチスと既存保守の連立政権が、ナチス体制の実像だったからだ。
連立政権なのでナチスが勝手にするには限界があったのだ。

ナチズムの党綱領は大衆の票を掻き集めるために作った扇動的なものだった。
意外かもしれないが、ファシズムは経済の部分は社会主義だ。(*いやいや、ファシズムそのものは経済政策に右も左もないと思うけど)
ナチスは自分たちを「社会主義者(Nationalsozialist)」と認識していたし、まさに社会主義的な特徴のためにかれらはナチになったものである。
国民の票、特に愚かな下層階級の票を掻き集めるためには、社会主義的な綱領が効果的だという点は、昔も今も変わらない。
イタリアのムッソリーニ、日本の軍国主義、かれらファシストの経済観はすべてが社会主義である。

ヒトラーが作った党綱領の11項は不労所得の廃止、13項は大企業の国有化、14項は大企業の収益分配、16項は百貨店を国や地方の所有にして行商人に安く賃貸することを目標としている。
ロッテマートやEマートを国や地方の所有にすると考えてみろ。
当時経済破綻状態にあったドイツ国民が、大企業と既得権を攻撃するヒトラーの扇動に何故そのように熱狂したのか非常によく分かる部分である。

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韓半島の扇動屋が「保守党に投票する奴らは親日派だ」と扇動しているように、ナチスは「既存の政党に投票するのは親ユダヤだ」と扇動し、貧しい人は金持ち政党ではなく、庶民政党のナチスに投票しなければならと扇動した。
「老人はどうしようもないから、ナチスを信じる若者たちがドイツをリードしよう」とナチスが扇動した背景には、まさにこういうものがあった。

呆れることにヒトラーは、大企業や既得権に対する憎悪をあれだけ扇動したが、本当に大企業を国有化すると国が滅びるだろうと思っていた。
なぜ大企業を国有化しないのかと、なぜ約束を守らないのかと問い詰められると、ヒトラーは次のように述べている。

「そのまま放っておくつもりだ。ドイツ経済を破壊するようなことをするほど私がクレイジーだと思うのか?」

途方もなくたくさんのナチス所属の組織を公務員にしたり、福祉の拡大をしていたが、それ以外でのナチスの党綱領には限界があった。

大企業の支配権を奪取しようとするナチス急進派を罷免したのもヒトラーだし、イライラする存在だった中小商人闘争連盟を解散させたのもヒトラーだし、ドイツ経済をナチスの疑似経済学者ではなく既存の保守派が運営するようにさせたのもヒトラーだった。
保守との連立政権がなかったら、このような試み自体が行われなかっただろうというのがコメディである。

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ヒトラーがゲッベルスをはじめナチスの他の扇動屋より頭が良かったのは、扇動をそのまま実行すると国が滅びるということを非常によく知っていたということだ。さらにナチスのメンバーの多くが社会を憎悪するだけの社会のゴミだということもよく知っていた。
ヒトラーは少なくともある程度の安定を得るためには保守が必要だということを知っていた。
しかしその利点がドイツが徐々に破滅に導くことになった。

ヒトラーは一時的に保守を経済人材として雇用したが、ナチスが政権勢力である以上、一時的な手段でしかなく、破滅に行く道でしかないからである。
ナチスがナチスの扇動をそのまま実行していたら、戦争で経済が回らず、すぐに滅び、第2次大戦もなかったというのがもう一つのコメディである。

だから30年代のドイツの経済が成功していたというのは深刻な間違いである。
大企業の国有化やデパートの国有化などは現実化しなかったが、ナチスの非現実的な雇用政策やナチス経済政策の核心は維持されていた。

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ナチスの失業対策には大きく3つある。
直接公務員増やすこと、無理やり採用する代わりに企業に補助金を与えて市場にお金を解放すること。
失業者を減らすために最も簡単なのが公務員を増やすことだが、なぜ各国がしないのだろうか?
それは公務員は生産者ではないからである。
必要ではあるが、公務員の数が増えれば増えるほど、国に負担となる。
企業に補助金を与えるのも同様である。
企業は雇用する必要もないのに雇用して補助金を貰うというのが、まともな経済活動だろうか?
表面上は雇用に見えても、実際は税金を無駄にしているのと違いがない。

250万人のSAとSSなどナチス党組織をそのまま警察と軍隊幹部などの国家組織に編入させて失業者をすべて軍人や公務員にして企業に補助金を与えるという形式で失業問題を解決したとして、お金が空から落ちてくるのか?
30年代の初期から中期までは、物価統制して言論掌握して問題を欺瞞することができたとしても、お金の問題が消えるわけではない。

仮にユダヤ人の財産を没収ところで湖に砂を落とすようなものだ。
ナチス体制の経済はMefo手形に頼っていた。
税金で失業問題を解決し、公務員を増やして警察国家を作り、ドイツ版先軍政治のナチス体制では、未来のための経済政策など出てくることができない。
お金を刷る、税金をばらまく、ポピュリズム福祉、にどんな未来があるだろうか? 
30年代を経験したドイツ人にはナチスを高く評価した人がいるというが、実際にナチス体制が良いと勘違いしている馬鹿は、ソ連やベネズエラにも似たような現象があることを見るべきだ。
愚かで目の前の小さな利益だけを見て扇動屋を支持した低能は、与えてもらえたら素晴らしいと言うだけである。

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ヒトラーは馬鹿ではないので、最初から生存圏(Lebensraum)のため、遊牧国のように、隣国を略奪しなければ維持できないシステムを作ったものであり、従って経済的な面を考慮すれば、なぜオーストリア併合がドイツにとって必要だったのか、チェコ合併が必要だったのか、なぜ多くのリスク(risk)があるにもかかわらず戦争をしなければならたのか、やっと理解が可能なものである。

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経済学者たちが第2次大戦後のドイツが貨幣改革をすることになった原因を、戦争ではなくて、33年のナチス政権から探している理由は、まさにこのためだ。
福祉のため、先軍政治のため、ずっとお金を刷る必要があるポピュリズム(Populism)政権の末路である。
それだけでなく、ドイツが戦争で敗北した原因からしてナチスが作った非効率的な経済体制のためだと学者が指摘するのもこのためだ。

ドイツ国民が中産階級に成長する道自体をふさぎながら、庶民を愛してドイツ人を庶民に下方平準化したナチスの経済政策では、生産集団が増える可能性がなく、国民が富裕になることはない。
戦争に勝つことができない。

生産者は企業であり、雇用主体も企業であり、手段に過ぎない労働者ではない。
この点を勘違いすると、扇動に騙されやすく、社会主義思想に染まることになる。

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悪が勝利する時はいつも大衆の無知が原因を提供する。

「無明」というブログの人

引用ソース
https://blog.naver.com/zero53/221310571721


*うーん、、

そういえば日銀の原田泰氏という方が、去年「ヒトラーの経済政策は正しかった」と発言し、
「国際的な人権団体」から抗議され、
日銀が謝罪するというニュースがありましたね。
私は「いやいや、なんで人権団体が・・??」と思いました。
で、私、この発言をされた原田泰氏の本を購入して読んだりもしました。
私の脳みそには難しくてきちんと理解できなかったんだけど、分かったのは彼はリフレ派で、だとしたらヒトラーの経済政策を評価するのは当然でしょと思いました。別にヒトラーの人種主義を賞賛してたわけじゃない。
公約はともかくヒトラーが実際にやったことは結局は金融政策と財政政策の両輪で、これはアベノミクスと同じだし、リーマンショック後に世界のあちこちの国がやったことと基本的に同じ。
ただ、人権団体の抗議→日銀謝罪を見て、やっぱヒトラーの経済政策肯定論は日の当たる場所で堂々と言えない状態にあるんだなとつくづく思いました。この言論の不自由さ、いいこととは思えない。

私は経済について無知なド素人なので以下の話は話半分の半分の半分ぐらいで聞いてほしいんだけど、
無明さんとかバンダーさんなどの経済についてのコラムには毎回違和感を感じてます。
上記の無明さんの話ももちろん違和感。
その理由は、左派的な経済政策を常に完全否定してるから。だから否定のために否定してるような感じがする。

批判そのものが間違ってるとは思わない。
左派的な経済政策(公共投資や福祉などなど)も、右派的な経済政策(減税や規制緩和などなど)も、どっちも批判しようと思えばいくらでも批判できるしさ。
そうじゃなく、経済について大事なのはどっちが正しいか決めることじゃなく、状況に応じて左派的な経済政策と右派的な経済政策をバランスよく進行させることじゃないのかなと思うので、左派的な経済政策だからという理由で全否定するのはオカシイという感覚が私にはある。
もちろんどのタイミングでどっちを重視するのかは私にはさっぱり分からないので、偉い学者さん頑張って考えて日本経済を守ってください!と思うだけなんだけど。

あと日本は本当にヘンだと思う。
民主党が経済音痴なので、自民党が右派的政策も左派的政策もどっちもやらざるを得ない状況になってるでしょ。
民主党は福祉ポピュリズムばかり言ってるアホな経済政策をどうにかしたらいいのにと思う。
無知な大衆を騙そうとするんじゃなく、本腰入れてほしい。
それか経済音痴な私でも分かることが本当に分からない経済音痴なアホが民主党なのか。だとしたら救いようがないわけだけど、さすがにそんなことない…はず。


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