公園の猫を見ると日本社会が見える

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公園の猫を見ると日本社会が見える

[イインジャ教授の本当の日本の話]「無縁社会」の時代、人間関係をつなぐ「地域猫」

6月第2週の土曜日、梅雨時なのに目にまぶしい青空のなか、夜明けに家の近くの公園に出ました。
猫に餌を与えてはいけないという看板があるにもかかわらず、餌を与える人が気になるからです。
薄暗く夕闇が沈むころ、草むらで猫を呼んで餌を与える人がいるし、朝に団体で公園の東屋に集まって餌を与える人がいます。
週末、かなり遅い朝、目やにも撮らずに寝床から直接出てきたようなボロボロな装いで、ベンチに座って猫に餌を与えている50代ほどの男性もいます。

主に散歩中にこのような姿を見つつ、一人族の寂しさを埋めるため、公園に住んでいる捨て猫に餌を与えているのだろうと考えました。
日本は現在、ペットを飼う人が減ったといいます。
育てる負担を減らし、また人との交流も薄っぺらになった社会で、公園の猫に餌を与えつつ、生命体と連結していることを感じたいののかもしれないと思ったのです。
 
毎日猫の無事を見て、共同で面倒を見て

このような推測だけしていた私は、かれらの間に入ってあれこれを知りました。
その日は朝6時頃でした。
公園の入り口に近い東屋に、70代前後に見える6人の女性が座って話をしていました。
二匹の猫も彼女たちの足元に座って気楽に遊んでいました。
一目見て、いつも餌を与えている人々だろうと分かりました。
特に警戒もせず、猫の話をしてくれました。
驚くべきことに、二匹の猫には名前もありました。
顔が白いのはシロコ、顔に黒い汚れの形があるのはトラコだと言います。
彼女たちが言うには、二人は姉妹であり、今は避妊をしているので妊娠の心配がなく、母親は6ヶ月前に交通事故で死亡し、お父さん猫も病気で死んで、孤児だといいます。
まるで飼い主が聞かせてくれるほどのストーリーを伝えてくれました。
夕方にも餌を与える人がいることは知っているけど、互いに交流はないといいます。

短い時間でしたが、散歩しながら想像していたものとかなり違う事実に驚きました。
公園に放して育てている家猫のような気がしたのです。
日本には「地域猫」という言葉があるというのを知りました。
野良猫と区別して、地域のボランティア活動家や住民が餌を与えて、繁殖を防ぐために避妊手術もして、糞尿の清掃をしつつ世話する猫を指す言葉です。
避妊手術をした猫だと気づかず再び手術することにならないよう、耳の角を切り取っているそうです。

初日に見たもので満足しなかった私は、次の日再び公園を訪ねました。
二日目の日曜日には、さらに早い5時くらいに行きました。
二人は前日に挨拶した方で、喜んで迎えてくださいました。
二人は掃除中でした。
東屋の隣に設置されている水道の水で、ベンチの水拭き掃除までしていました。
しばらくしてから餌を持って現れると、東屋の周辺で横になっていた猫が、ひょろっと起きあがって彼女たちを出迎えます。
最近の菓子のように、1個ずつ包装されています。
使い捨ての餌は少ない量しかなく、実際にまばたきする間に食べました。

その二人がくれる餌を食べた後、東屋の横にある少し茂った草むらの間に入り、楽に横になって休んでいます。
保護者の彼女たちはそこを「猫基地」だと教えてくれました。
この方たちは、猫中心に共通の話題を作っていると思いました。
役割分担を誰が決めたわけでもないはずなのに、自発的に東屋周辺をきれいにし、餌を持ってきて、避妊手術して、病気になったら病院に連れて行って、毎日猫の無事を祈りながら共同で世話をします。
それとともに、自分たちの中に猫との思い出を積み重ねていっているように感じました。
初めて会った私に対し、猫にまつわる無数の物語を語るのを見ても分かります。

日本社会の大きな影「無縁社会」

住民が自主的に世話する地域猫は日本国内には無数に多く、様々な様態で生息しているのだろうけど、この公園で起きている風景は一般的ではないかと思います。
この方たちは10年前から公園の散歩をしていて、3年前にたまたま公園に捨てられていた妊娠した猫と一緒に子猫まで見守り、関係が厚くなったといいます。
だからといって朝の散歩の時間以外に会って親交を積むわけではないです。

6人のうち1人だけが夫と暮らしている人で、他はすべて一人で暮らしている人でした。
毎日会う猫は、遠く離れて暮らしている子供たちと似たような愛情、またはそれ以上の感情で世話をしているように見えます。
猫の餌と全員が飲めるコーヒーを常に作っているというヨシコさんは、「近くに住んでいる40歳以上の娘が子供を作るために努力している」という話をしました。
娘は職場生活をしているので、自分が孫を見てあげなければならないのが火を見るより明らかなので、孫を生もうと努力する娘のことを歓迎していないそうです。
猫を連れて帰って育てたくても体力に自信がなく、仕事にも支障がありそうで、孫の子守りをするのはさらに一層困難なのでしたくないといいました。
すると他の方々が「孫が可愛いのは3年だけ」と共感しました。

このような会話を聞きながら、公園に住んでいる地域猫が人にとってどれだけ大きな存在なのか分かるような気がしました。
無条件に親の愛を発揮するには、それ自体どれだけむなしいか既に知っている世代なのかもしれません。
成人した子供たちは一緒に住んでいないので、感情共鳴を猫ほどもできません。
このような現象が無縁社会の影だと思いました。
縁ががある誰かに慰められて困難を共に克服し、喜びを分かち合いたいけど、高齢の親たちにはそれを受けてくれる子供たちがすでに精神的にも肉体的にも遠く離れて各自の生活をしています。
もしかしたら子供たちも、親が知らないところで、孤独で可哀想でまた違う無縁の形態で生きているのかもしれません。
時々週末に見る洗顔もしないで公園に出て猫と遊んできる50代の男性を思い出します。

無縁社会は日本社会の大きな影として連日話題になっています。
今まで縁だと考えていた家族も、その有無にかかわらず、それぞれの事情に応じて実質的に無縁になっていく場合もあります。
縁があるのはいいが、あまりにも大きな荷物を背負うと、それも無縁社会につながります。
そのような暗い現実を見つめていると、公園に住んでいる地域猫が一筋の光のように感じられることもあります。
家猫のように見守っているけれど、すべてを一人ではできません。
また、一緒に見守る人々の間で、非常に弱くて薄い人間関係が、猫のおかげで人が繋がっている様子を見ます。
そんな目で公園を見渡すと、猫だけでなく数多くの生命体が無縁社会の到来という恐ろしい時代に地域住民をつなぐ媒介の役割をしていることを悟ります。
紙面の都合上ここで終わりますが、日本の公園はその社会の縮図ではなくて、小宇宙のように見えるほどです。
次の機会にさらなる話をしたいです。

引用ソース
http://v.media.daum.net/v/20170630093103312







韓国人のコメント


・共に生きる世界。
共感535非共感11


・しっかり食べてるようでふっくらしてるね。
共感368非共感11


・他の国のストリートと犬猫は、人を見てもゆったりしてるのに、韓国の犬猫はあまりにも人を恐れて避ける。
子供たちも「ワッ!」と言いながら小動物に脅威を与えるジャスチャーをして、それを見て面白い遊びをしたかのように笑う。
この国は何だか根本から間違っていると思う。
子供たちでさえ、小さな動物を苦しめることを躊躇しない。
共感289非共感7

・↑子供たちが小さな動物を見て「ワッ!」と言うのは、大人(親または祖父母)がするのを見て真似するんです。
子供を抱いたまま道の犬猫に足踏みしながら叫んでる親をたくさん見る。

・↑日帝時代、韓国戦争、軍事独裁政権の影響のせいだ。


・殺鼠剤を与えて殺す韓国とは違うようだ。
共感207非共感5


・私たちも共に生きよう。
迷惑さなら動物より人間がナンバーワンです。
共に生きましょう。
共感196非共感3


・韓国は、このような面で日本に恥ずかしく思わなければならない。
猫をいじめる人間よ、猫があなたにご飯をくれと言ったか?
善良に生きよう。
共感155非共感4


・韓国もあんなふうになってほしい…
共感136非共感4


・これが日本の力。
本でハチの話を読んで涙を流した。自然と頭が下がる。
共感113非共感5


・ニャンコは非常に有益です。
ニャンコがいなくなったら、その場所のネズミが信じられないほど増えます。
ニャンコをいじめないでください。
共感16非共感1


・私たちが住んでいる惑星は、人間が所有しているものではありません。
生きている生命体には共に生きなければならない義務があります。
共感16非共感1


・すべての生命は貴重なもの!
人の命が一番大事だというずうずうしい考えは、もうやめよう。
自尊心が高い人ほど、他の生命への配慮というものを知っている。
共感12非共感0


・良い記事です。
なにげない現象で人々が生きていく方式の変化を見るけることができますね。
共感11非共感0


・人間と動物が共に生きる社会を夢見ています〜
共感10非共感0


・韓国も野良猫が増えているので、問題が発生する前に、日本のように共存するための知恵が必要でしょう。
共感10非共感0


・日本人はもともと公序公衆道徳は世界1位だ。これだけは認める。涙
共感8非共感0


・韓国も日本のように無縁社会に向かっています…
なのになぜ韓国は、動物たちをこんなに虐待するのか…
共感8非共感1


・路上の動物たちと平和に共存する社会になることを心待ちにしている…
共感7非共感0


・地域猫が本当に綺麗だね…
共感6非共感0


・良い文ですね〜
人は一緒に生きるのがいいですね〜
共感6非共感1


・このようなことはちょっと見習おう。
共感5非共感0


・写真の猫はたくさん食べてるので豊かですね。
共感5非共感0


・現代人に最適化されたペット…
神がくれたギフトである。
共感5非共感1


・韓国は…涙
共感4非共感0


・私たちは日本についていくので、間もなくこういう国になるだろう…
共感4非共感1


・韓国人はクレイジー。
共感4非共感1


・来世は日本に生まれたい。
共感4非共感2


・生きているものすべてを尊重しましょう。
共感3非共感1


・避妊ではなく中性化。
共感1非共感0


・本当にうらやましい。
共感1非共感0