「タダではない」という点を確認したパククネ大統領の訪米
(雑談)最近の国際動向

趙甲濟(チョ・ガプジェ)の超少数派サイトから、井戸の外のバンダービルドさん。

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「タダではない」という点を確認したパククネ大統領の訪米

バンダービルド

北韓問題を盛り込んだ共同声明を出すなど、無難な訪米に見えたが、実際は格別な成果はなかった。
より深く見てみると、閲兵式に出席(中国傾斜)の対価を払った訪米だった。
訪米前の主要な関心は、大統領の訪米をきっかけにして、韓国型戦闘機事業(KFX)に必要な4つのコア技術を得ることができるのかという点と、韓国の中国傾斜への米国の懸念を、どれだけ解消することができるのかという点だった。

【韓国の反応】「米国が韓国を裏切った!核心技術の移転を拒否した米国のせいで道に迷った『韓国型戦闘機』」と韓国メディア


この二つの観点から見れば、今回の訪米は期待に及ばなかった。 
KFX技術移転の件は、訪米前にすでに不可の通知を受けていた状態で、今回現地で「とどめの一発」(やはり不可)を受けて傷だけを残した。
中国傾斜の件については、米国内の一部メディアは、今回の訪米で米国の懸念が大部分希釈されたと評価した。
しかしこれらの評価は、韓米間の目線の違いによる錯視に該当する。
むしろ、私たち韓国がどれだけ中国に酷く傾いていたかを、私たち自身が深刻性を新たに認識するきっかけにさえなった。

私たち韓国自らの考えは、韓国が米国と中国の真ん中に位置して、両側それぞれに50対50の比重を置いていると米国当局が判断していると見て、今回の訪米をきっかけに、韓国は米国の懸念とは違って、同盟米国を実際ははるかに重要だと思っているという点を十分に米国に認識させたと自評している。
しかし、米国報道などを通じたニュアンスはちょっと違う。
つまり、米国側は、韓国が、米国と中国を50対50程度だと考えていたのではなく、中国を70、米国を30程度の割合だと認識していた可能性が伺えるということだ。
これは無理もない話である。
AIIB、サード、戦勝節、パレード、さらにTPPに関連した過去の韓国の身の振り方などを考慮すると、実際は70対30程度ではなく、中国80~90、米国10~20程度と見ても何も言えない状況である。

米国は、相手の言葉よりも行動(実)で判断する。
ところで、私たち韓国の最近の行動(実)は、AIIB、サード、パレードのような類が全てだ。
一部の米国メディアの「朴大統領訪米で、中国傾斜懸念希釈」という報道は、結局は、米国側が70対30以上だと韓国の中国傾斜を大きく見ていたが、実際はそこまでではなく、50対50ほどという背景から出てきたものと理解するのが現実的だと見ることができる。
私たち自身も知らない間に、現在の私たちは、あまりにも遠くにいる状態だということだ。
 
この二つの件(KFX、中国傾斜)の他にもTPPの件があったが、TPPは米国が主導しているが、韓国は、米国、日本などの創立12カ国との個別協議を完了して初めて登録できる構造になっている。
なので、今回の米国側の「韓国のTPP参加推進歓迎」のような態度は、韓国の時期を逸した嘆きの言葉(「韓国はTPPの自然なパートナー」)に対するリップサービス(慰労)次元という以外、あまり意味がない。

米国側の主要人物が主催したささいな昼食会が数回あったが、重要な米国大統領(オバマ)主催の晩餐会がなかったという点は気にかかる。
国賓訪問ではなかったからという理由もあるだろうが、それでも「最高の同盟関係」をよく口にしているのに、「ホワイトハウスでの晩餐」形態までいかなくても、何らかの形で米国大統領主催の晩餐会が、結局はなかったというのは、両国関係にとって良好な信号ではない。
些細なことだが、この点は韓米関係の現状を象徴的に示している部分である。
晩餐スケジュールは事前に調整されているという点を考慮すると、すでに以前から米国大統領は、韓国大統領に晩餐を施す意図がなかったということを物語っている。
マーズを理由にして、出国直前に訪米を延期したパククネ大統領が、複数の経路を介して引き止められたにもかかわらず、中国の戦勝節(閲兵式)に参加したことが、米国の立場では、「米国冷遇、中国優遇」に映ったという可能性が濃厚だし、この点が今回のスケジュールに影響を及ぼした可能性がある。

重要ないくつか(KFX、中国傾斜、晩餐など)が、残念なことに期待に及ばない状況が展開されると、国内のマスコミは、「ペンタゴン訪問時、激震礼遇される」「長時間の査閲」「長い礼砲」など、相対的に重要性の落ちる枝葉
に大きな比重を置いて報道する傾向まで見られた。

古今東西の真理が一つある。 
「タダではない」ということである。
今回のパククネ大統領の訪米は、これらの不変の真理を改めて悟らせてくれたきっかけになった。
現在はあまりにも遠くに来ているだけに、元の位置を探して逆戻りするのは手間が大きいが、結局は戻らなければならないのだ。
世の中には無料などないからである。

バンダービルド

引用ソース
https://www.chogabje.com/toron/toron22/view.asp?idx=&id=131226&table=TNTRCGJ&sub_table=TNTR01CGJ&cPage=1


*バンダーさんのこのコラムは、↓このニュースが出る前に書かれたコラムです。


晩餐会がオバマの主催じゃなかったとか、そんなレベルじゃないですね。
暗黙のメッセージどころか、露骨すぎるほど露骨なメッセージです。


>>訪米前の主要な関心は、大統領の訪米をきっかけにして、韓国型戦闘機事業(KFX)に必要な4つのコア技術を得ることができるのかという点と、

これ、韓国メディア報道見てると、本気なんだよね。
首脳外交でコア技術を貰えると思ってるその認識が怖い。



韓国人のコメント


・韓国のベトナム戦参戦に手厚い優遇と技術援助を提供したジョンソン大統領とカーパレードを見て、オバマではなく副大統領とケリー国務長官が出迎えをした。これは同盟国ではなく、普通国に対する礼遇レベルである。
米国は日本を最優先軍事同​​盟国として選択しており、韓国の参加を望む程度である。
米国の信頼を少しでも回復するには、米国が要求する海外派兵に積極的に参加し、米国が主導する政策に対して日本より積極的な行動を示さなければならない。そうしてこそ未来がある。


未来指向(ハンドルネーム)
「中国が国際規範に違反すれば、韓国も声を出さなければならない」
オバマの忠告を、韓国は軽く聞いてはいけないと思います。


・常に事実を知らせていただいて、ありがとうございます。


・大韓民国の統一をどの国が最も恐れているだろうか?
答えは日本である。
理由は日本に不利だからである。
統一すると、韓国が日本を凌駕するからである。 (歴史上、常にそうだったように)
だから日本は、韓国の統一を必死に邪魔する。



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(雑談)最近の国際動向

バンダービルド


「中国のような国が、世界経済秩序を描くことはできない」

5日、環太平洋経済連携協定(TPP)参加12カ国協定妥結後の、米国オバマ大統領の発言。
世界経済の主導権争いに関連する米国の発言の中で、最も強力(強硬)なレベルの発言。
 
「中国がTPPに参加するためには、貿易と投資の高い自由化水準を満たす長い旅が必要」

15日、米国通商代表部(USTR)のマイケル・プロモン代表の発言。
中国を牽制する露骨なレベルの発言。
 

<珍しい現象を一つ>

環太平洋地域の代表的な貿易大国の韓国が、この集会(TPP)のメンバーに含まれていない状態だという点。

-2005年、チリ、ニュージーランド、シンガポール、ブルネイなど4カ国で出発
2008年、米国、オーストラリア、ペルー、ベトナムが追加
2010年、マレーシア追加
-2014年までに、日本、カナダ、メキシコ追加
-2015年10月、合計12カ国で協定が妥結
(世界経済の1位と3位が布陣、世界のGDPの40%を占有)

アメリカとオーストラリアが参入(2008年)しても気を使わなかったイミョンバク政権と、日本が本格参入(2013~2014年)しても気を使わなかった現パククネ政権の共通の責任。

参入障壁(TPP新規参入)が徐々に高っていく雰囲気で、不利な条件を甘受しなければならない流れ。
それぞれの国との1:1のFTAに安心し、AIIBのようなものに気を使って、重要なバスに乗り遅れた状況。
 
TPPを利用して、世界経済の主導権をめぐって、中国とのと一戦も辞さないという米国の意志が露骨化した状態で、韓国は中国に過度にオールインしていた憂慮される状況。

 
<適用できる格言、雑談>
 
-「金(米国、TPP)を売って、銀(中国、AIIBなど)を買った格好」
おい
-「この山(中国)は違ったようだ!」
-「船長」(or「機長」=国家リーダー)が無能だと、国民経済(ポケット)が相対的に貧しくなる」

バンダービルド

引用ソース
https://www.chogabje.com/toron/toron22/view.asp?idx=&id=131241&table=TNTRCGJ&sub_table=TNTR01CGJ&cPage=1

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