莫大な借金の上に立つ経済が、どのようにして崩壊するか

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[パク・ジョンフンの大胆な経済#15]


今のあなたには、2,150万ウォンの借金がある

昨年の家計負債が1089兆ウォンを記録した。
これは、一人当たりなんと2,150万ウォンの借金をしているというもので、4人家族の場合なら、平均8,600万ウォンの借金があるわけだ。
さらに、借金が増える速度も深刻な水準で、過去一年間に増えた家計負債がなんと68兆ウォンにもなる。

もっと大きな問題は、家計と政府、企業の負債をすべて合わせた「総負債比率」が危険水位を超えたという点である。
マッキンゼーグローバル研究所(MGI)の調査の結果、2011年の韓国の総負債比率がなんと314%を記録して、金融危機の直撃弾を受けたギリシャの267%はもちろん、世界大恐慌当時のアメリカの総負債比率の299%を超えたことが明らかになった。

政府がすぐ目の前に迫っている不況を逃れるため、莫大な借金を膨らませる政策を繰り返し使ってきたからである。
では、このようにずっと借金が増え続けても、大きな問題にならないのだろうか?
政府は莫大な借金を十分に制御することができると確信しているが、莫大な借金政策によって目に見える景気回復をもたらさなければ、私たちの経済に致命的な悪影響を与える可能性がある危険な状況である。


イエローストーンは山火事を消さない

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1988年6月、米国の最高の国立公園であるイエローストーン(Yellowstone)で山火事が起きた。
いつもと同じ平凡な落雷から始まった山火事は、強い風に煽られて広がり、なんと4ヶ月に渡って燃え続けた。
山火事を消すために大規模な人員と装備が総動員されたが、結局炎が消えたのは、その年の9月、例年より早く訪れた雪によってだった。
この超大型火災によって、忠清南道面積よりも広いイエローストーン国立公園の3分の1が完全に焼けてしまって、国立公園に選定された後、史上最大の被害を残した。

イエローストーンは、毎年数百、数千件の雷に打たれる。
しかしなぜ1988年のその落雷だけが、唯一他とは異なっていたのだろうか?
1872年にイエローストーン地域を国立公園に指定した米国政府は、秀麗な自然景​​観を保護するため、国立公園のすべての山火事を徹底的に抑えるべきだと考えた。
したがって、最初のころは山火事が起きればいつも積極的な鎮火作業に乗り出して、被害を最小限に抑えていた。
しかし、人間の人為的な努力によって、長く大きな山火事が起こらないようになると、イエローストーン国立公園には、燃えやすい乾燥した木と枯死木が急速に増え始め、一度火がつけば超大型の山火事になりやすい状態に変わっていった。
そうするうち、偶然の小さな落雷一つが、あまりにも不安定になっていたイエローストーンに山火事を起こして、炎が狂気に近いほど速く広がって行ったのだ。

この山火事の後、米連邦国立公園管理局(National Park Service)は、人工造林せず、すべてについて火に焼けた姿のまま置いておくことにした。
そして、自然に発火した山火事は消さないという原則を確立させた。
山火事を消すために人間が介入すると、むしろもっと大きな山火事を起こす可能性があるという教訓を得たからである。
このため、今でもイエローストーン国立公園には、そのときの燃えさしや木々がそのまま残っている。

このように、人間が人為的に抑えることによって、自然界の不安定性が増幅されると、非常に小さな衝撃でも破局を呼ぶ可能性のある「臨界状態(Critical State)」となるし、このような現象は自然界だけでなく、一国の経済にも見ることができる。
一時的な金融危機や不況には、金利を下げてお金を解放する政策が明らかに有効である。
しかしその効果に酔って延々とお金を解く政策だけに頼ると、莫大な借金の継続的な増加なくして経済がもはや維持されないという危険な状態に変わっていくことになる。
不況をもたらす根本的な問題を解決せず、ずっと借金に固執していれば、まるでイエローストーンの大火のように、経済は壊滅的な災害をもたらす可能性がある「臨界状態」に限りなく近づくことになる。


莫大な借金だけに依存した政策は、常に経済を破滅に導いてきた

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1987年6月、米FRB議長に就任したアラン・グリーンスパンは、4ヶ月でダウがなんと23%も暴落するブラックマンデーという大きな危機を迎えた。
このような危機の中、彼は生涯信奉してきた「市場は常に正しく、絶対に失敗しない」という市場主義の原則を破って、大々的な量的緩和で市場に直接介入し、株価を支えることに成功した。
そして、アジア通貨危機とロシア債務不履行事態などの危機が来るたび、まずは積極的に金利を下げて景気を守った。
そのおかげで彼は「金融の巨匠(マエストロ/Maestro)」と呼ばれ始めた。

しかしこのような評判は、彼をますます「莫大な借金政策」に依存させた。
2000年のIT(情報技術)バブルが崩れと、わずか2年でフェデラルファンド金利を年6.5%から1.25%に低下させるという超強気に出た。
そのおかげで2003年には景気が回復し始めたが、経済学者たちはもちろん、FRBの研究者でさえ、金利を上げなければならない時だと声を高めた。
しかし低金利がもたらす甘い誘惑に心酔したグリーンスパンは、むしろ金利を1.0%へと更に下げた。
当時の物価上昇率が2%台だったので、アメリカの実質金利はマイナスの状態に維持されたわけであった。

このように、人為的に超低金利を維持する間に、米国の莫大な借金は急速に増えた。
2006年末、米国の全負債規模は45兆3千億ドル(私たちのお金で5京ウォン)を超えて、たった4年前からなんと42%も急増した。
この期間中に増えた13兆5千億ドルの負債を1人当たりで割ると、4万3千ドル(4,800万ウォン)にのぼる。
こんなふうに莫大な借金が急速に増えはじめると、あちこちで経済バブルの警告音が出始めた。
しかしグリーンスパンは、このような警告を無視して、ずっと超低金利基調を維持した。

しかし2007年、これ負債を重ねることのできる人が消えて、2007年から米国の住宅価格と株価が暴落し始めた。
1988年のイエローストーン国立公園に落ちた平凡な雷が、史上最悪の山火事を出したように、すでに「臨界状態」にあった米国の金融市場は、目に見える格別な衝撃がなかったにもかかわらず、瞬時に崩れ落ちた。
最終的には、世界最高の経済大国だった米国でさえ、莫大な借金で維持される危険だった経済状況に耐えられなかったのだ。


臨界状態の韓国経済、どのようにして破局を防ごうか?

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3編にわたって語ってきた我々の経済の危機状況をまとめてみると、私たちは現在の人口構造の悪化の中で、革新の速度が停滞して、構造的で長期的な不況の脅威に直面しているとみることができる。
ところが、このような構造的な問題を解決しないまま、ずっと借金だけに依存して、やっと経済を維持しているのである。
しかし「金融の巨匠」と呼ばれたアラン・グリーンスパンですら最終的には余裕がなくなったように、莫大な借金に頼った経済は、最終的には破局へと駆け上がるしかない。

もちろん深刻な不況がすぐ目の前に迫った韓国経済が、今すぐ刺激策をやめることはできない。
しかしこのような刺激策だけで経済を維持するには限界がある。
一日も早く私たちの経済の構造的な問題点を解決し、成長動力をすぐに再び講じなかったら、私たちの経済はいつ崩れるかわからない風前の灯の状況になるだろう。

しかし問題は、私たちの政府が真の成長動力がどこにあるか正確に分からないという点である。
私たちはこれまで、大企業と不動産が韓国経済の変わらない成長動力だと信じて、そこに私たちの残るリソースをじゅうたん爆撃するように注ぎ込んできた。
しかしすでに25年前に同じポリシーを使った日本が、最終的にひどい失敗に終わったことを目撃しており、我が国もすでに2008年から、大企業と不動産政策を乱発してきたが、8年たっても特別な効果を見ていない。

それでは本当に私たちの経済を生かす根本的な解決策は何だろうか?
今後の3編に渡って、その解決策を模索してみようと思う。

引用ソース
http://news.naver.com/main/ranking/read.nhn?mid=etc&sid1=111&rankingType=popular_day&oid=056&aid=0010135771&date=20150302&type=1&rankingSeq=1&rankingSectionId=101

*この分析は一面的に感じます。
理由は、私が経済のお勉強をさせてもらってる日本の経済評論家さんたちとは方向性の違う話をしてる気がするので…

ただこういう記事を読むと、確かに韓国は、日本のデフレ不況に似てきてるんだなぁというのを感じます。
デフレ不況に突入したころの日本と大きく違うのは、韓国の家計借金のすさまじさかな。
日本もよく「一人当たりの借金」の話をするけど、それ、たいがい「政府の負債」の話だもんね。




韓国人のコメント


・応援します。
次の記事も楽しみにしています。
共感1441非共感27

・↑久しぶりにきちんと書かれた記事を読みましたね。
楽しみにしてます。


・この記者を経済副首相に任命する必要がある。
馬鹿なチェ・ギョンファンは退任しろ。
共感1390非共感56

・↑ふふふ
しかし、ここの書かれたことはみんな知っていることじゃないか。
解決策はありません。
誰にも解決できません。

・↑こういう記事が出るのを阻止しようと頑張るのが、チェ・ギョンファンのやってる仕事じゃない?

・↑チェ・ギョンファン副首相は、その席から退くのが愛国する道である。


・個人でも企業でも、負債が適当なライン以上に増加すれば危険なので、政府レベルで負債の減少のため動くのが常識なのに、この政権は何億ずつ負債を増やして煽ってるのが理解できない…
今後問題が発生すれば、また理念論争を巻き起こし、国民の関心をそこに回すんだ。
そうすれば問題を忘却する国民性を知ってるから…
共感1032非共感41

・↑なぜ借金をして家を買えと煽るのか、理解できない。

・↑私は韓国経済について、最悪パターンのシミュレーションが必要なんじゃないかと思う…そうしてこそ対策が浮かぶのではないか…


・過去を覚えていない政府は、過去を覚えていないという罪で断罪されるという唯一の教訓を知っておく必要がある。
共感673非共感29


・久しぶりにまともな記事を読んだような気がします。
最高の洞察力ですね。
共感272非共感9


・借金で不動産価格を維持するのは本当にありえない…
不動産価格はもう下落するままにしておくのが、市場が正常化する道だと思う。
共感267非共感15

・↑死ぬ人に麻薬を注射して、無理に延命してるんです。
米国が金利を上げれば、チェ・ギョンファンは全国民の逆賊になるでしょう。


・久しぶりに良い記事なので、はじめてコメントを残します。
記者らしい文です。
次の記事も期待されます。
共感225非共感7


・韓国よりも少子化の国がシンガポールだ。
3%以下の低成長だが、着実に経済成長をしている。
日本の場合、バブル崩壊と少子化が同時に噛み合ったので、失われた20年デフレに入ったんだ。
韓国の経済は困難な状態で、1.14人の少子や高齢化を克服するのは容易ではない。
率直に言って不可能に近い。
しかしバブル崩壊させず、官僚腐敗をじわじわ清算しけば、シンガポールのようにかなりの長時間の(低成長であっても)持続的な経済発展が可能だ。
現在の私たちが本当に恐れなければならないのは、家計負債によるバブル崩壊だ。
共感219非共感14

・↑シンガポールのような都市国家は特殊なケース。
韓国とは少し異なる。


・久しぶりに政府広報用記事ではない記事を読みました。
他の記者の方もこの方を見習え。
共感128非共感1


・この記事で、私はこの文章が一番気に入りました。
「しかし2007年、これ負債を重ねることのできる人が消えて、2007年から米国の住宅価格と株価が暴落し始めた。」
共感129非共感5

・↑最近、米国の株価は最高値ですけど?


・文章に説得力があっていいですね。
韓国経済に対する正確な分析が必要なときです。
共感108非共感4


・とにかく大統領が変わらないと。本当に、本当に、心から…
共感105非共感11


・パク・ジョンフン記者様の文は、いつ見ても所信があっていいですね。
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・いつか爆発するんだ~~
共感70非共感4


・20代の若者に仕事がなく、最低時給契約のアルバイトの仕事を与えておいて、政府や大企業は、若者たちが「車を買わない」「物が売れない」「子を作らない」「結婚しない」と文句を言っている。
内需が生き返らないのは、政府と大企業のせいである。
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・横の日本を見て学ばない病身政権。
共感58非共感5

【韓国の反応】韓国記者「日本経済が崩壊したら、韓国は喜ぶべきか?心配すべきか?」


・我が国は、住宅価格バブルが抜けなくてはならない。そうじゃないと経済が生き返らない。
内需消費するお金を、住宅価格貸付金や返済に使って暮らしている。
だから内需経済が地を這っているのである。
共感50非共感0


・良い記事だ。
経済部長官より記者のほうが優れています。
共感50非共感3


・金持ちになりたくてイミョンバクに投票したせいで、物価暴騰と税金急騰に苦しんでいるんだから、自業自得だ。
ところでこんなに殴られても、まだセヌリ党を選ぶ未開人が多い。
この記事はとても良い記事だが、意味のある記事になるかどうかは分からない。
共感45非共感2


・朴槿恵とチェ・ギョンファンの経済チームは、経済についてあまりにも単純無知なアクセスをしている。
過去の70年代の単純な経済開発コンセプトで、半世紀経った今の経済環境にそのままアクセスしている。
大きな事故になる可能性がある。
いくら無知が力になるとはいっても、既に台無しにしているようだ。
共感40非共感0


・kbsが、こん記事を出すなんて…
とにかく朝から良い記事を読みました。
共感42非共感2


・kbsニュースは見ないけど、パク・ジョンフンさんの記事は必ず読んでます。
kbsの数少ない正しい記者様だと思う。
どうか長くその席にいて、市民に正しい情報を伝えてください。
がんばりましょう!
共感33非共感1


・良い記事です。
正確な指摘であり、正確な予測です。
我が国は、これまでの例を見ると、米国と日本の轍を踏んでいます。政策や流行などのパターンが…
必然的に彼らと同じ結果になります。
不動産バブルは必ず崩壊します。爆弾回しゲームをしてるんです。
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【韓国の反応】「日韓経済比較をしてみたら、まだ韓国が大きく劣っていることが判明した・・・」


・内需を生かす答えがない…
今のように、一部の企業によってまわす経済は限界に達する…
今朝の記事で誰かが井の中の蛙だと言っていた。
私たちも日本が行く道をそのまま真似ているのに、なぜ手放しで見ているのか…?
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【韓国の反応】韓国メディア「これによって韓国の輸出企業を締め付けてきた円安が、相当期間継続されると思われます。」


・はやく不動産価格のバブルを抜かないと、後に大きな津波がきて、韓国を襲うだろう。
日本の失われた20年、米国のサブプライムローン問題、どっちも不動産刺激策の失敗によってで訪れた不況だということを忘れてはならない。
国家がグラグラすれば、その被害は庶民を直撃する。
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【韓国の反応】「メイド・イン・ジャパン」の復活


・正確に日本を追っているところ~
日本の現在は私たちの未来。
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【韓国の反応】セヌリ党代表のキム・ムソンが「日本に似るのをやめよう」で「新年の辞」の3分の1を満たす


・韓国はもう限界だ。
ヨーロッパの国々がほとんど先進国である理由は、「周囲の環境」である。
ドイツ、フランス、イギリスは、お互いにライバル意識が強いため、歴史的に互いに戦って、みんなで先進国に発展した。
韓国も同様だ。
周りに中国、日本、ロシアがあって、特に日本とは強いライバル意識があって、損害をたくさん与えられながらも、継続して発展することができたのだ。
しかし今は中国が資本主義を受け入れて30年を超えて、あまりにも侵食されたし、また朝鮮後期のように、中国に依存するしかなくなった…
共感3非共感1

【韓国の反応】韓国人「どう考えても日本は私たちが死ぬ前には滅びない」~韓国の国家不渡り危険が日本よりも高くなる


・とにかく無知な左派の奴らだ…
日本、欧州連合、米国、中国、すべてが量的緩和してるのに、韓国だけが金利引き上げてどうするんだ。自給自足してるわけじゃないのに。
共感2非共感3
他の記者の方もこの方を見習え。

韓国政府+韓国人メディアの楽観論ラッパ吹きに、嫌気がさしてる韓国人。
もちろん景気は気からというし、楽観論のラッパを鳴らしまくるのも大事なんだろうとは思いますけど。


【韓国の反応】韓国人「スワップ終了なんて、とんでもない。むしろ増やさなくてはならないのに・・・」
【韓国の反応】韓国人「韓日通貨スワップの件で、韓国が知っておかなくてはならないこと」「日本は今、韓国に対してだけ『目には目を、歯には歯を』で対応しようとしている」